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ママやパパの心を穏やかにしてくれる絵本

絵本は子どものために開くことが多いかもしれません。でも、たまには自分のために開いてみてほしい。そんな気持ちでセレクトした5冊です。

※対象年齢は各出版社サイトに明記がある場合のみ記載しています。

『みんなあかちゃんだった』

鈴木まもる/作

小峰書店

3才から

子育てに悩みはつきもの。比べるものではないとわかってはいても、つい周りと比較してしまうこともあります。そんな時に開いてもらいたいのがこの絵本。つい昔の写真を見返してしまうかの様に、「こんな時期もあったなぁ」と笑みが溢れます。みんな赤ちゃんだった。それがいつの間にか、こんなにも大きくなっている。子育ては今の連続だからこそ変化に気付きにくいけれど、だからこそ今を大事にしようと改めて思わせてくれる1冊です。

『えんどうまめばあさんとそらまめじいさんの いそがしい毎日』

松岡 享子/原案・文

降矢 なな/文・絵

福音館書店

4才から

子育てはマルチタスク。自分のことだけじゃなく、子どものことも家事も仕事も同時進行でやらなければいけません。子どものあれこれに気を取られて自分の忘れ物をしていたなんて、我が家では日常茶飯事です。そんな忙しいお母さんお父さんには、是非この絵本を開いてほっこり笑ってほしいです。えんどうまめばあさんとそらまめじいさんは、とっても働き者。でも、あれ?何か忘れてない?きっと共感の嵐です。と同時に、2人の日々の暮らしを大事にする姿にも感じるものがあります。忙しいけれど、日々当たり前に過ごす毎日を大事にしたいとも思わせてくれる絵本です。

『HUG(ハグ)』

junaida/著

サンリード

この絵本には、字がありません。様々な美しい抱擁が描かれています。自分の時間を持ちにくいお母さんお父さんだからこそ、ただページをめくりながらあたたかく美しい絵を眺める、贅沢な時間を作ってみてほしいです。自分の心を自分で満たすことの大切さを、この絵本は教えてくれる気がします。とはいえ、読み終わると子ども達をぎゅっと抱きしめたくなるのは、親の性かもしれませんね。

『しろくまのそだてかた』

うつみのりこ/著

飛鳥新社

親はいつだって子どもたちに最大限の愛情を与えているけれど、子どもたちからもこれ以上ない無性の愛をもらっていることに、親になって初めて気が付きました。子どもたちが求めるものはそんなに難しいものではないのに、大人はついあれもこれもと求めてしまう。それは子どものことを思ってのことなのだけれど、この絵本を開くと、今一度立ち止まって真っ直ぐに子どもの目を見つめようと思わされます。いつだって、無性の愛を注いでくれているのは子どもの方。そんな大事なことに気付かせてくれます。わたしの子育ての軸として、いつも側にいてほしい、大切な一冊です。

『ありがとうのえほん』

フランソワーズ・セニョーボ /作

なかがわちひろ /訳

偕成社

3才から

「ありがとう」の言葉は、心をまるくあたたかくしてくれます。可愛らしいピンクの表紙を見るだけでもほっと気持ちが優しくなる。繰り返される「ありがとう」が、知らず知らずのうちに笑顔を連れてきてくれます。子どもと一緒に楽しむこともできる素敵な一冊ですが、たまには自分のためだけに開いて、ゆっくりと「ありがとう」を噛み締める。そんな読み方もオススメの絵本です。

\ 今月の案内人は /

谷口亜優美/ayumiさん

没入できる絵本_谷口亜優美ーayumiさん

京都にて絵本のある子育てを楽しむ絵本講座「さんじのえほん。」を主催する絵本講師。3才・5才・10才の3児のママ。

Instagram:@ayufurtea3

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