自治体ごとにさまざまな支援があるのはご存知でしょうか? 例としては、以下のようなものがあります。
ここでは各相談窓口の概要と、相談できる内容、連絡先をご紹介しますね。
○地域の保健所や保健センター
保健所は広範囲の保険サービスを行い、保険センターは個人への保険サービスを行うという違いがあります。乳幼児健診、小児予防接種など身近なサービスは、保健センターで行われています。保健センターのほかにも、保健福祉センター、母子保健センター等の名称でサービスを行っている場合もあります。
新宿区を例にとってみますと、保健師・助産師・栄養士・歯科衛生士による個別の育児相談や体重測定ができる「育児相談」
ママの産後の歯周病やむし歯の予防に関する「歯科相談」
発達が気になる場合に小児発達専門医による個別相談ができる「すこやか子ども発達相談」
などがあります。自治体によって内容は変わりますので、ぜひお住まいの時自体の保健センターを調べてみてください。
○地域子育て支援センター
子育て支援センターは、赤ちゃんとそのママ・パパを対象に、交流したり集まったりする場を提供してくれます。また、情報提供や、育児に関する不安などの相談なども行っており、安心して子育てができる環境づくりをしてくれます。
子育て支援センターは、全国に7千カ所以上存在しています(平成29年度)。
自治体によっては、「子ども家庭センター」「子ども家庭支援センター」等の施設が、子育て支援センターと同じような働きをしている場合もありますので、お住まいの自治体のHPなどを確認してみるとよいでしょう。
○児童相談所
児童相談所では、どんなことについて相談できるのでしょうか?
相談できることは、大きく分けて3つに分類されます。
1:相談機能
保護者やご家庭だけでなく、周囲からも、幅広く相談を受け付ける窓口です。
- ◇落ち着きがない、友達ができない、いじめられる、など子どもの問題行動
- ◇言葉が遅い、障害があるのではないか、など子供の心身障害について
- ◇家出や盗癖、乱暴行為、など子供の非行について
- ◇保護者の病気や離婚等で子供の生活が難しい、など子供の生育環境について
- ◇虐待をしたくなる、してしまうのではという親からの相談受付
- ◇虐待が行われているのではないか?と感じた周囲からの通告等
相談窓口では、医師や児童心理司・児童福祉司等の専門家がアドバイスをくださいます。
児童相談所への相談は電話でも行えます。また、匿名で相談することも可能です。
2 :一時保護機能
家庭で虐待が起こり、子どもの心身に問題がある場合。または、保護者が死亡したり、家出してしまったりして子どもの保護が必要な場合に、一時的に子供を預かります。
預かられた子どもは「一時保護所」という施設で暮らすことになります。
3 :措置機能
児童福祉士や、児童委員等による指導を受けられます。 指導しても改善が見られないときや、入所の必要があると思われる場合には、児童養護施設などへの入所を行うこともあります。
ご家庭で子どもを育てるのが難しい、という場合に、養子縁組を行うのも、児童相談所の機能です。
ストレスが高まる現代、児童相談所の役割は高まっています。
児童相談窓口は、子育てへの不安を受け止める窓口です。
「子供と一緒にいると苦しい」「手を上げてしまいそうになる」などの悩みを抱えている人は、いちど児童相談窓口に相談をしてみてはいかがでしょうか。
児童相談所全国共通ダイヤル「189」
児童相談所虐待対応ダイヤル「189」とは・・・
虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の電話番号です。
「児童相談所虐待対応ダイヤル「189」」にかけるとお近くの児童相談所につながります。
通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は 守られます。
(厚生労働省)