ママの悩みに司書が絵本で答える連載。今回のテーマは「時の流れ」。「昨日っていつ?」「明日っていつ?」子どもに時間の感覚を説明するのって意外と難しいですよね。そんな時、ちょっと手助けをしてくれる絵本をご紹介します。
◆絵本セレクト/絵本と図鑑のライブラリー「ビブリオキッズ」司書・安藤宣子さん
Q.娘は過去のことを「昨日」、先のことを「明日」と言います。時間の考え方が理解できるような絵本はありますか。(4才女の子のママ)
A.時間の感覚を説明するのって難しいですよね。楽しいお話で、時間のことがよくわかる絵本を集めてみました。
『きのう きょう あした』は、「1日」の考え方がよくわかります。
3日後に人形劇を見に行くベーテルとノーラ。3日後っていつのこと?1日が終わると、あさってが明日になる。そして明日が今日になって…。「あとなんかいねたら」人形劇に行けるのでしょうか。レトロな絵とともに、1日の区切り方が描かれています。
『きのうをみつけたい!』は、楽しかった昨日に戻るため、どうすればいいか空想をふくらませる男の子のお話。タイムマシーンを作る?宇宙にある不思議な穴に入る?そんな男の子におじいちゃんが、自分の思い出を語ります。楽しい日は1日だけじゃなくていっぱいある。昨日に戻れなくても今日の冒険に出かけよう、と諭します。未来への希望のメッセージが詰まった1冊です。
お正月料理をそろえた1月さん、お花見していた4月さんなど、12ヵ月の暦が登場する『こよみともだち』(*3)。みんなひとりぼっちで住むのはさびしいので、次々と隣の家の扉を叩いて、一緒に遊び始めます。1ヵ月、1年の流れが楽しくわかります。
編集部がおすすめする「ママの心がホッとする絵本」
作/マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵/レナード・ワイスガード
訳/うちだややこ
フレーベル館
スプーンにとって大切なのは、上手に食べられるということ。雨にとって大切なのは、みずみずしく潤す、ということ…。では、あなたにとって大切なのは?心が疲れた時や、自分の望みがわからなくなった時に、「たいせつなこと」とは何かを優しく気づかせてくれます。1949年にアメリカで出版されて以来、世界各国で読み継がれてきた絵本が、半世紀以上の時を経て日本語訳絵本となったもの。
文/内田麟太郎
絵/中村悦子
PHP研究所
うさぎのミミちゃんが「おかあさんになるってどんなことだろう」と考えます。子どもの名前を呼んで、子どもと手をつなぐ、そして…。子どもを思うママの気持ちを優しいタッチの絵とともに表現。大変な時もあるけれどママになれて良かった、とホロリ。
(取材・文/リトル・ママ編集部)
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