取材協力:みみ・はな・のど せがわクリニック若久通り院(福岡県福岡市南区)清原英之先生
目次
子どもの鼻血の多くは、鼻の入り口あたりの粘膜から出血しています。これは、自分で鼻をいじったり触ったりすることで、鼻の内部に傷が付き、そこから出血するからです。 寝ている時など何もしていない状況で突然出るのは、もともと鼻水が多い、就寝中も含め鼻をよく触り粘膜に小さな傷がつく、咳やくしゃみなどで血管の圧が上がりやすい、乾燥しやすいなど、何らかの原因があって鼻の内部に亀裂ができ、そこが裂けて出血すると考えられます。
鼻血が出たら次のように対処してください。
①ティッシュ等を程よい大きさにして詰める。小さすぎて鼻の奥に入り込まないよう注意。
②外側から鼻翼(鼻の膨らんでいる部分)を押さえる。
③できるだけ下を向いて血を飲み込まないようにする。
出血した時の基本の対処法は、押さえて圧迫することです。よく上を向いて血を止めようとしますが、血液を飲み込んで気分が悪くなるのでやめましょう。外側に血液を出すことが大切です。また、水で洗い流すのは、血が固まろうとしているのを逆にふやかす行為なので避けてください。
鼻いじりには、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などで、鼻水が出たりムズムズしたりするために触ってしまうケースもあります。その場合は原因となる症状の治療も一緒に行いましょう。乾燥については、部屋を加湿するなど乾燥しない環境をつくってあげることが大切。
特に乾燥が激しい季節には鼻の入り口付近に軟膏など保湿剤を塗ってあげましょう。保湿剤を塗る時は指ではなく、綿棒などで丁寧に。鼻の汚れが取れているお風呂上りが効果的です。
ボールが当たったり転んだりといった外的要因による出血の場合は、鼻骨付近の粘膜に傷がついている可能性があります。普通の鼻血と同じように対処し、ぶつけた部分をしっかり冷やしてください。
よく繰り返す、出血の量が多い、なかなか血が止まらない。このような症状がある場合は血液疾患などの基礎疾患が隠れている可能性があるので、一度検査を受けると良いでしょう。その場合は鼻血以外の症状も伴っているはずなので、子どもの様子をよく観察して、お医者さんに伝えてください。
(取材・文/井みどり)
30代でも更年期が始まると聞きました。対策はありますか?
産後の生理不順の悩み。「出血が多く、貧血気味です」(3才のママ)
トップページに戻る
★アンケート回答でプレゼントに応募できる!
プレゼント一覧はこちら
掲載の記事・写真・イラスト等すべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます
Copyright © リトル・ママ Web All rights reserved.