取材協力:江口皮ふ科(福岡県福岡市東区) 江口弘伸院長
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水いぼは伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)ウイルスが原因で起こる皮膚の感染症。
腕、足、お腹など皮膚の薄い部分や、脇の下などこすれやすい所に1~5㎜の光沢のあるいぼが数個から数十個出現し、全身に多数できることもあります。
いぼの中央にある白い芯の部分にウイルスが含まれていて、その内容物が他の部分に付着すると広がります。
免疫力が弱い未就学児に多く見られる病気です。
水いぼは自然治癒しますが、6ヵ月から数年かかるといわれ、その間に数が増えたり、他の人へうつしたりすることも。
また痒みからかき壊し、とびひなど他の皮膚病を引き起こしたり、アトピー性皮膚炎が悪化したりする可能性もあるため、数が少ないうちに取った方がいいかもしれません。
治療は専用のピンセットでいぼをつまみ取る方法が一般的。麻酔テープ(保険適用)を使用することで、痛みを和らげることができます。
水いぼを取りきっても、すでに感染していたウイルスが2~7週間の潜伏期間を経て再び出てくる場合があるため、治療は何度か必要になることもあります。
つまむときの恐怖心で泣き叫ぶ我が子を見るのが辛いと、治療をためらうママも。
水いぼは自然に治るため、治療するかしないかは医師の間でも意見が分かれます。
ただ、数が増えてからの治療では子どもにとってストレスになるので、取るか取らないか、タイミングなどは専門医とよく相談して決めましょう。
水いぼは、皮膚と皮膚の直接接触のほか、水いぼを触った手を介してあらゆる所に付着したウイルスによっても間接的にうつります。
プールの時期に問題になる水いぼですが、感染する可能性は1年中あります。
ビート板や浮き輪、タオルや衣類などの共用は避けた方がいいでしょう。プールの水でうつることはありませんが、園や施設では禁止しているところが多いのが現状。
ただ、触れると必ず水いぼになる訳ではありません。乾燥や湿疹のある皮膚はバリア機能が失われているためウイルスが入りやすい状態。
保湿剤をこまめに塗り、健康的な皮膚を保つことで予防ができます。
(取材・文/佐藤恵子)
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