出産後数日から2週間程度のうちにみられる、涙もろいなど軽度の抑うつ状態を『マタニティブルーズ』、産後2週間〜約3ヵ月に現れるうつ症状を『産後うつ病』といいます。個人差はあるものの、ほとんどは1ヵ月以内に治まり、軽症の場合は周囲のサポートなどで、数か月で回復します。しかし、時に4ヵ月頃から症状が高まる場合も。
原因は「ホルモンの変化」と「環境によるストレス」が重なり、身体と心のバランスが崩れるためですが、子育て環境の影響が大きく、周りのサポートを十分に得られず、育児不安や悩みを抱えて孤立し、不眠、食欲不振、情緒不安定などの症状がみられます。頑張り屋、完璧主義、心配性など、なりやすい人の傾向はあるものの、性格よりも周りの環境が大きく影響するため、産後うつ病は出産した女性なら誰でもなりうる病気なのです。