赤ちゃんがハイハイする時期は?知っておきたい練習方法や注意点もご紹介!
- 2021/3/25
- 子育て・家族
いつになっても「ハイハイ」しない我が子。「そろそろ1才になるのに……まだしないのかしら?」と心配になるママも多いようです。
そこで今回は、赤ちゃんがハイハイする時期や正しい練習方法、ママ・パパが気をつけたい注意点についてご紹介します。本記事をしっかりと読んで、赤ちゃんが安全にハイハイできる環境をつくってあげてくださいね。
赤ちゃんのハイハイに関するQ&A
赤ちゃんがハイハイする理由は?
ハイハイは体全体を使うので、全身運動になります。ハイハイをすることで赤ちゃんの体幹の中でも特に背筋が鍛えられていきます。
背筋はバランスをとるのに非常に重要な筋肉なのでこの時期に鍛えておくと、立ち上がったときにバランスが取りやすくなります。
また、ハイハイで移動ができるようになると、いろいろな場所へ自主的に活動できるようになります。
これにより、赤ちゃんの世界が広がり、たくさんの刺激を受け、脳が活性化されます。
それと同時に意欲や自我、好奇心なども芽生えるでしょう。赤ちゃんにとって、ハイハイをすることは単なる移動手段だけではなく、身体能力の向上や脳の発達に重要な意味をもつものなのです。
ハイハイするまでの過程や前兆は?
では、どのようにハイハイを始めるのでしょうか?赤ちゃんは、生まれてから頭、体、足の順に体が発達していきます。
生後3ヵ月頃から首がすわり始め、その後に寝返りができるようになります。そして、生後5ヵ月頃からお座りができるようになります。このお座りが支えなしで、1人でできるようになると、今度はずりばいを始めます。
多くの場合、このずりばいからハイハイができるようになっていきます。ずりばいとは、うつぶせの状態から顔をあげて、腕や足を使って進む状態のこと。
ずりばいの状態で、お尻を持ち上げて四つ這いの姿勢をとろうとしている場合は、赤ちゃんがハイハイを始めようと練習をしていると言えるでしょう。
ハイハイができるようになるのは、生後9ヵ月〜10ヵ月頃が多いようです。ただし、体の発達には個人差があるので、これらの段階を踏まず、ハイハイできるようになる赤ちゃんもいます。
ハイハイをしない赤ちゃんもいる?
稀にシャフリングベビーといって、座った状態で移動を試みたり、立つことを嫌がったりする赤ちゃんもいるようです。歩き始めるのが遅れるという傾向があるようですが、歩き始めたら特に問題なく成長していくようです。
赤ちゃんがハイハイをしない理由は主に2つ。
①筋肉が十分に発達していないうちは、四つ這いの姿勢を維持することが難しいので、筋力不足により、ハイハイが遅れている。
②神経や筋力が十分に発達していても、赤ちゃんに移動する意欲がない。
気になるものがある、誰かのそばに行きたいといった気持ちが薄いうちは、自力で移動しようとは思わないので、ハイハイをしないこともあります。ボールなどの動くオモチャを手の届かないところへ置いてみたり、少し離れた場所から赤ちゃんの名前を呼んだりして、赤ちゃんのハイハイの意欲を促すのもよいでしょう。
なお、ハイハイしないことに違和感がぬぐえない場合は、障害や病気の可能性も考えてしまいますよね。
しかし、赤ちゃんがハイハイをしないという点だけで障害や疾患があるという自己判断は禁物です。気になる場合は冷静に専門機関に相談されることをおすすめします。
安全にハイハイするためにママ・パパがやるべきコト
ハイハイに適した床材へ変更する
お家の床でそのままハイハイさせることはもちろん可能ですが、できれば安全性を考慮し、少し弾力のある床にするとハイハイがしやすくなります。
おすすめなのはコルクマットやクッションフロア。赤ちゃんがハイハイを始める前に、床材の変更を検討してみてくださいね。
床掃除を小まめにする
赤ちゃんがハイハイをするようになると気をつけたいのが、安全面について。赤ちゃんは気になるものを口に入れることで、それが何かを確かめます。
埃などの汚れを掃除するのはもちろんですが、誤飲して窒息する可能性のあるものや、不衛生なもの、体内に入れると危険なものは、予め排除しておくよう注意が必要です。
トイレットペーパーの芯の大きさくらいのものまでは、飲み込んでしまう可能性がありますので、誤飲したら危険なものが床にないか必ずチェックして下さい。赤ちゃんがハイハイする場所は小まめにチェックして掃除をしましょう。
また、ブラインドのひもやコードなど、ひも状のものも思わぬ事故につながります。
赤ちゃんの成長は目まぐるしいもの。昨日できなかったことが、今日できるようになるということはざらにあります。
「この前ハイハイができるようになったと思ったら、つかまり立ちをしていた!」なんてこともありますので、あらかじめ手の届かない位置に避けておきましょう。
安全グッズなどを活用する
家の中でコンセントや引き出しの中など、赤ちゃんがいたずらしたくなるような箇所があれば、安全カバーや安全ロックといったグッズを活用しましょう。
100円ショップの赤ちゃん用品コーナーでも安全グッズがたくさん売られていますよ。
また、赤ちゃんが入ってはいけない場所や階段などの段差がある所にベビーゲート等を設置して、赤ちゃんが危険な場所へ行かないように工夫をしましょう。
どうしても移動できない家具やコンセント、コード類などには未然に対策をして、赤ちゃんが安全にハイハイできるようにしてくださいね。
【ケース別】赤ちゃんのハイハイの練習方法は?
ハイハイの練習方法
赤ちゃんのご機嫌の良いときに、ママと一緒に練習を兼ねてハイハイを促すと良いかもしれません。嫌がってる場合は無理強いしないようにしましょう。
ハイハイは、前に進もうと思う意欲を持ってもらうことが大事です。お気に入りのおもちゃや、目新しいおもちゃ、もしくはビニール袋をカシャカシャやるだけでも赤ちゃんの興味は湧くので、少し距離をあけて置いてあげましょう。
赤ちゃんが自分で取りたい!進みたい!いう気持ちをサポートすることがポイントです。また、隣でママがハイハイの見本を見せてあげるのもよいかもしれません。
手がグーの状態でハイハイする場合は?
まだ原始反射が残っているのかもしれません。原始反射とは、生まれ持った反射反応のことで、新生児から生後6ヵ月にかけて、自然に消失していきます。
もしかしたら、把握反射といって赤ちゃんの手のひらに何かが触れると、物を掴もうとする反射が残っているのかもしれません。
グーパーの手遊びなどで、手をパーにする練習をしてみましょう。
おすすめは赤ちゃんの手のひらを優しく開いてコチョコチョとくすぐってあげることです。握ったり開いたりするので、グーパー練習になりますし、親子の触れ合い遊びにもなりますよ。
ハイハイで後ろに下がる場合は?
左右の腕の筋力のバランスが合っていなかったり、腕と足を動かすタイミングが合っていないとできなかったりするので、後ろに下がってしまう赤ちゃんも多いようです。
ハイハイを続けているうちに、筋力が発達し、体を支えるバランスも安定してきます。
ほとんどの赤ちゃんが自然と前に進めるようになるので、あまり気にせず見守ってあげてください。
ハイハイのスピードが極端に速い場合は?
ハイハイで走ってくるように速い赤ちゃんもいます。特に欲しいものを見つけた時や、大好きなママとパパが呼んでる時など。
それ以外にも、通常のハイハイが速い気がする…なんてこともあるかもしれません。
ハイハイが速いと、赤ちゃんがあっという間に移動してしまうということなので、遠くにいるからと油断して扉を開けっ放しにしたりせず、危険がないよう気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?ずりばいやハイハイが始まると今まで以上に部屋のあちこちへ動き回れるようになるので、きっと赤ちゃんは、冒険のような気持ちで楽しんでいるでしょう。
赤ちゃんが自ら移動できるようになるのは、嬉しい成長ですが、ママとパパは安心して赤ちゃんがハイハイできるように部屋のチェックを行うのも大切ですよね。
特に筆者は赤ちゃんと生活していない祖父母の家に遊びに行った時などは目を皿のようにして、危険なものがないかチェックしました(笑)。
ハイハイする姿はとても可愛いですし、ハイハイする期間は短いので、たくさんハイハイができるようサポートしてあげてくださいね!
リトル・ママ認定ライター すずきなつみ