中学受験のプロ・小川大介先生が、乳幼児ママ・パパに送る子育てコーチング第11回。「イライラして怒ってしまい後悔する」と悩むママは少なくありません。そこで今回お伝えしたいのが「怒る」と「叱る」の違い。これを知っておくと、感情が高まった時にふっと力を抜くことができるかもしれません。
子どもが友達におもちゃを投げつけてしまったとします。そんな時、まず言ってしまいがちなのが「何でそんなことするの!」。思いがけない子どもの行動に気持ちを整理する間もなく感情をぶつけてしまいます。これが「怒る」。感情を吐き出す、自分のための行為です。
一方「どうしてそうしたの?」とまず子どもの話を聞き「それはやめて。(なぜなら)お友達と仲良くして欲しいから」と、なぜ「だめ」なのか理由をきちんと伝えること、これが「叱る」。「叱る」は、相手により良くなって欲しいという思いが込められた、相手のための行為なのです。もちろん、お友達に謝った上での話です。
「叱る」の根幹にあるのは「あなたが大事」という気持ち。そしてこれは「ほめる」も同じなんです。子どもを見つめ、認めることは、「叱る」にも「ほめる」にも共通するんです。
とはいえわが子に感情的になってしまうのは当然のこと。そんな時はまず感情的になっている自分を自覚すること。「叱る」は冷静でないとできないからです。「怒って」しまった時は「ママの言い方ちょっときつかったね、ごめんね」と素直に謝って、それから冷静にまた子どもと話せばいいんです。ママのあたたかい「あなたが大事」という思いは、必ず子どもに伝わります。
机の上に物をいくつか置き、子どもに「いくつあるか教えて」と数えてもらいます。 指を使って10まで数えたら次は指を折りながら。片手の指を折ったらもう片方へ移り、10本の指は折ったままにしておくのがポイント。10以上へ進むときはママの指を折って数えていきます。指を使いながら数えると、数が量と繋がる感覚を目に見える形で体感できます。
*数と量のつながりを体感
イラスト●正田真穂
小川大介●教育専門家。京大卒業後、プロ個別塾SS-1を設立。6000回の面談を通して子どもが伸びる秘訣を見出す。現在、幼児教育から企業人材育成まで幅広く活躍中。著書に『1日3分!頭がよくなる子どもとの遊びかた』(大和書房)など
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