さて、ここまで赤ちゃんの背中スイッチ作動のメカニズムを理解した上で、先輩ママパパが実践してきた背中スイッチ回避の方法をみていきましょう。
1. 布団に寝かせたら優しく赤ちゃんの両手を押さえる
赤ちゃんは布団に置かれた時のふわっとした感覚で目が覚めてしまうので、赤ちゃんを寝かせたら赤ちゃんの両手を優しく押さえつけます。こうすることによって、ママの手の温もりを感じながら安心感を得られ、モロー反射が起きにくくなります。
2.抱っこ紐ごと布団に寝かせる
私もよくやった回避方法ですが、ずっと抱っこで寝かしつけをするととにかく腕が疲れて腱鞘炎になりかねないので、抱っこ紐を嫌がらない赤ちゃんであれば、抱っこ紐のまま寝かしつけ、そのまま布団に着地させる方法です。
これには、着地のポイントがあり、抱っこ紐の背中の金具など外した後も、しっかりとママのお腹と赤ちゃんのお腹をくっつけたまま、布団に着地させることです。ちょっと、ママの体勢がキツいですが、そこはグッと我慢して下さい!
赤ちゃんの反応を見つつ、背中スイッチを意識しながらそぉ〜っと抱っこ紐を赤ちゃんの背中から抜き取ることができたら成功です!
3.おくるみを利用する
おくるみといえば、おひなまき。みなさん、ご存知ですか?
今では「おひなまき」という赤ちゃんが自然な姿勢で寝ることのできる方法として知られていますが、元はトコちゃんベルトで有名な有限会社青葉が開発した製品名のことです。
おひなまきは、赤ちゃんがママのお腹の中にいた時の状態を優しく布でくるみ再現することで、赤ちゃんが安心して眠ってくれたり、泣いたりした時に効果的とされています。
ただ、おひなまきをする時は、赤ちゃんをきつく巻きつけたり、逆にゆるく巻きつけたり、また布が顔に被らないようにいくつか注意する点もあるので、気をつけて利用してくださいね。
バスタオルやブランケットでも代用できるので、一度試してみるのも手です!
4.Cカーブクッション
CカーブクッションのCカーブ。
これは、赤ちゃんの背中からお尻までの姿勢のことで、まさにアルファベットのCのように丸まった体勢のことです。
赤ちゃんは、このCカーブが1番楽な姿勢で安心する姿勢と言われ、この状態をいかにキープできるかが背中スイッチを作動させないポイント。
そのCカーブをキープできるように作られたクッションは、抱っこで寝かしつけてからの着地にも大活躍間違いなし!
5.布団をあたためておく
特に冬場は、寝室の室内温度もぐっと下がり、当然布団やベッドも冷え冷え。
それまでのあたたかいママの腕の中から、急に冷え切った布団に置かれようものなら、背中スイッチは当然のごとく作動しますよね。
そうならないためにも、事前に寝室の温度を適温にしつつ、布団もあたためておきましょう。
私はよく、湯たんぽでしばらく布団をあたためてから赤ちゃんを着地させていました。また、冷たくなりがちなシーツの代わりに毛布を敷いてさらにふんわりさせると、背中スイッチ作動のリスクが減ったように思います!
6.布団に寝かせたまま寝かしつける
抱っこや抱っこ紐で、かなり頑張ってゆらゆら寝かしつけをしたのに何度トライしても背中スイッチが作動してしまう。もうこっちの体力が限界。そんな時は、赤ちゃんと一緒に布団でゴロンと横になってみませんか。
添い寝をすることで、赤ちゃんはママパパの体温や匂い、一定の呼吸のリズムをしっかりと感じることができ、安心して案外すんなり寝てくれたりもします。
さらに、抱っこや抱っこ紐からの着地の動作がないので、背中スイッチの作動もないのでおススメですよ。
唯一困ることといえば、赤ちゃんと一緒にこっちも寝落ちしてしまうことですかね。