多く指摘されるのは『上顎前突(じょうがくぜんとつ)』です。上の前歯が下より大きく前にある咬み合わせのことで、原因別に上顎がより前に成長する「骨格性」と、前歯の生える方向の「歯槽(しそう)性」とに分かれます。指摘割合が多い、下の歯が上の前歯に隠れてしまう『過蓋咬合(かがいこうごう)』は「骨格性」上顎前突です。
次に多いのは『下顎前突(反対咬合)』です。上の前歯が下の前歯より内側にある咬み合わせのことで、下顎がより前に成長する「骨格性」と、前歯の生える方向の「歯槽性」とに分かれますが、就学前に「骨格性」とわかることは多くありません。
『開咬(かいこう)』と指摘されることもあります。上の前歯と下の前歯が上下に重ならない咬み合わせのことで、「歯槽性」がほとんどです。
『叢生』そうせい、と読みます。くさむらのように密集して生えている咬み合わせで、永久歯が生えると多く見かけます。日本人の特徴ですが、顎が小さい、というよりも歯が大きいのが原因の「歯槽性」が多いようです。