不眠不休の育児に加え、仕事ができないもどかしさを抱えた妻と、家庭も大切にしたいのに仕事の手を抜けない夫。お互いに自分のつらさや大変さを主張し合う中で、相手への不満ばかりが増幅する。これは、私たち夫婦の、産後のすれ違いの実例です。このままじゃ、1年後には相手は隣にいないかも…?放っておけば離婚につながりかねない重大な危機。いわゆる「産後クライシス」というやつですね。私たちが、それを乗り越えられたのは「対話(夫婦会議)」のおかげ。家事や子育て、働き方など、あらゆることを諦めずに話し合う中で、信頼関係を再構築できたと感じています。
その経験を踏まえて提案しているのが、「世帯経営」という考え方。“わたし”だけでなく“わたしたち”で未来を創るという姿勢で、世帯の共同経営者である夫婦の理想をカタチにする思考法です。会社にビジョンがあるように、夫婦もビジョンを持ち、共有することが大切。わが子に幸せな家庭環境を創り出すためにも、“わたしたち”を主語に夫婦会議をすることをおすすめします。