取材協力:みらいクリニック(福岡県福岡市博多区) 石田力先生/監修:今井一彰
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子どもが転倒して顔にケガをする、前歯を折るといった事例が増えています。その原因の多くは、姿勢がしっかりできていないからと考えられます。
子どもだけでなく大人も、姿勢を決めるのは体を支える足です。逆立ちを想像するとわかるように、手の指がしっかり開いていないと力が入りません。
足も同様に、指が開いていないと踏ん張りがきかず、踵に重心をかけてバランスが崩れて倒れます。それを防ごうとして一番重い頭を前に出して猫背になる、あるいはお腹を無理に突き出して反り腰になってしまうのです。
また、口で息をする子どもの場合、顎が開くことで気管が圧迫され、息苦しさを感じて背中を丸めることもあります。子どもの姿勢が悪いのは、楽な姿勢を求めた結果とも言えます。
土台がしっかりしていないと建物が倒れるように、人間も足がしっかりしていないと姿勢が崩れます。
姿勢が悪くなると集中力がなくなると同時に、転倒のリスクが高くなって、場合によっては骨折することも。
ただし、足ではなく体の上部からくる姿勢のズレが原因のこともあります。例えば、噛み合わせの影響からストレートネックになるといったケースです。
この場合は歯科で相談できますが、姿勢が悪くなる原因のほとんどは、足にあることが多いようです。
足に原因がある場合は、靴を見直してください。個人差はありますが、1年間で2cmも足のサイズが大きくなる子もいるので、機能やブランドなどにこだわるよりも、安価でも良いので5mm毎の買い替えをおすすめします。
また、足の裏にはいろいろな神経や感覚器官が集まっているため、たくさん刺激を与えることが大切です。小さい頃はなるべく靴下をはかせず、体を動かす遊びをたくさんさせると良いでしょう。
姿勢には日ごろからの生活習慣が現れます。テレビはもちろん、スマートフォンやデジタルゲームといったメディアは、現代の子ども達にとって切り離せない存在ですが、利用する際はきちんと時間を決めて休憩をとりながら、という点を心掛けてください。
(取材・文/井みどり)
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