もしも道端で、見ず知らずの人から「このポケットティッシュ、とてもふわふわで良いんですよ。ぜひ買ってみませんか?」といきなり声をかけられたら、あなたはどうしますか?
たとえそのティッシュが、本当に良質な素材からできていて、1日に何度鼻をかんでも決して肌荒れしないようなティッシュだったとしても、果たして購入する気になるでしょうか。そのティッシュが10円だったとしても、買おうと思えますか?
その時、よほどティッシュがなくて困っていない限り、見ず知らずの人にいきなりすすめられた物を買う人はほとんどいないでしょう。
起業家がセルフブランディングをする重要性やメリットは、ここにあります。
どんなに良い商品を売っていたとしても、顧客が「この人だれ?」「何をしている人?」と疑問を抱いている段階では、なかなか商品購入につながりません。
営業活動はもちろん大切ですが、まずは「この人が言うなら、ぜひこの商品を買ってみたい」と思ってもらえるような働きかけを心がけましょう。
逆に一度信用を得ることができれば、継続的な商品購入につながり、単価交渉などを通じてより高い料金設定へと見直すこともできます。
さらに、より多くの人の目に留まるようになると、ダイレクトメールなどを通じて、書籍の出版や企業とのコラボレーション企画の話が舞い込み、新たなビジネスチャンスへと広がる可能性も充分に秘めています。