取材協力:あきもとこどもクリニック(福岡県福岡市早良区) 秋元馨先生
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人は暑いと汗ををかき、体温の調整を行います。汗が蒸発する時の気化熱によって、体内の熱を逃し、体温を下げているのです。
しかし、小さい子どもや赤ちゃんは、その機能が未発達のため、うまく汗をかけず、体内に熱がこもりやすいやすくなります。
そのため、一気に体内の温度が上がって熱中症になることもあり、注意が必要です。
汗腺の機能が発達する3才頃までの間に、きちんと汗をかく経験をして、機能を育てておく必要があります。
暑い時期になると、通常は副交感神経が活発に働き、血管を拡張させ体内の熱を外に出そうとします。
反対に、寒い時期には体温を逃さないように交感神経が働いて血管を収縮させます。
強い冷房で体が冷えると、血流が悪くなり冷えなどの症状が出始め、次第に自律神経がダメージを受け、体温調節が上手にできなくなります。
さらに、冷房のきいた場所と、猛暑の外との間をくりかえし出入りしていると、自律神経が正常に対応できなくなります。
自律神経は血液の流れだけでなく、胃腸の働きやホルモン分泌の調整などの機能も司っています。そのため、自律神経が正しく働かないと、全身に様々な不調が起こります。
もし日焼けをしたら、まずシャワーや冷たいタオルなどでよく冷やしましょう。日焼けは軽いやけどのようなもの。皮膚が炎症を起こしてした状態ですので、まずはしっかりと冷やすこと。
そして状況をよく見て、かゆい、痛い、赤くなる、水ぶくれになるなど異常が出た場合は、すぐに皮膚科専門医に受診を。特に紫外線に当たるとすぐに肌が真っ赤になり、黒くならないタイプのお子さんのケアは大切です。
冷房の設定温度は、一般的に25~28度が良いと言われています。ただ、外気温との差が大きいと体は負担を感じるため、外気温マイナス3~4度を目安に設定することをおすすめします。
また、時折窓を開けて外気を取り入れることも大切です。除湿(ドライ)機能(湿度40~60%)だけでもかなり快適になります。なるべく冷房を使いたくない場合には、冷房と扇風機を併用し、冷房の冷気を扇風機で巡回させたり、天井に向けて扇風機を回したりするのも有効です。
(取材・文/宇田美和)
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