Q.
娘は飛行機が大好き。飛行機で旅行する話や、飛行機が主役の絵本はありますか。
(2才女の子のママ)
初めて飛行機に乗るワクワクが伝わるのが、
『ぼくひこうきにのったんだ』(*1)。くまたくん一家がモノレールに乗って空港へ行くと、そこにはたくさんの飛行機や働く車が。
待合室での様子、おもちゃをもらっていよいよ搭乗…と臨場感たっぷりに描かれ、くまたくんの興奮が伝わってきます。
(*1)
わたなべ しげお/作
おおとも やすお/絵
あかね書房
『とべ!ちいさいプロペラき』(*2)は、飛行機が主役の絵本の傑作。小さなプロペラ機はジェット機と自分を比べて自信をなくしてしまいますが、ジェット機の言葉に励まされて初飛行を迎えます。大空に飛び立つ姿は、思わず「頑張れ!」と声をかけたくなります。リアルな絵も素晴らしい絵本です。
(*2)
小風 さち/作
山本 忠敬/絵
福音館書店
『くらべてなるほど!ひこうき(*3)は、絵本と図鑑の要素を兼ね備えた一冊なので、飛行機のことが詳しく分かります。飛行機の速さを新幹線と比べると?乗れる人数は?飛ぶ高さは?など、くらべっこをしながら読んでみましょう。飛行機を写真で見る興奮は、絵とはまた違った良さがありますよ。
(*3)
小賀野 実/監修・写真
山中 則江/写真協力
丸山 誠司/イラスト
La ZOO/デザイン
交通新聞社
(6才男の子のママ)
絵本研究の第一人者である松居直さんも明言されていますが、「絵本は子どもに読ませる本ではなく、大人が子どもに読んであげるもの」です。最近の作品は、子ども自身で読むことを想定しているものもありますが、昔ながらの絵本の多くは、読み聞かせを前提としています。
子どもは、パパやママと一緒に絵本を楽しみたいもの。読んでもらったほうがお話の中に入り込めます。今は自分で読むことよりも、「本って面白いね!」という体験を積み重ねながら、親子の時間を過ごすことが大事。豊かな読書体験がある子は、いずれ自分から読むようになります。自分で読む子も、大人が読んであげる機会を作りましょう。
答えてくれたのは/
絵本と図鑑の親子ライブラリー
「ビブリオキッズ」
司書の安藤宣子さん
福岡市南区にある「こどもの歯科」に併設する親子のための図書館。司書が常駐しており、絵本展や「おはなし会」も開催している。司書の安藤宣子さん絵本と図鑑の親子ライブラリー
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