お腹の中の赤ちゃんはママの体から栄養をもらって大きくなります。ですので、ママが食べたものは赤ちゃんの成長に影響することになります。ただし、ママの食べたものが影響してくるのは胎盤が完成する妊娠16週あたりから、といわれています。
妊娠に気が付くのが遅れて、妊娠中に食べてはいけないものを食べてしまっていた…とか、つわりで体調が悪く栄養のことなんて考えられない…というママもいると思います。心配しなくて大丈夫!妊娠16週になるまでは、卵黄のうという器官から赤ちゃんは自分で栄養をとっているようですよ。
ですが、「葉酸」は妊娠初期にも積極的に摂りたい栄養なので、つわり中も可能であれば意識して摂ることをおすすめします。
あまり神経質になりすぎずに、でもちょっとだけ意識して摂りたい食べ物をご紹介します。
意識して摂りたい食べ物
【葉酸が豊富な食材】
- ブロッコリー
- ほうれん草
- 苺
- ごま
- アボカド
- きなこ
- のり
葉酸は細胞の生産や細胞分裂に必要な栄養素だといわれています。遺伝子情報に関わるDNAやRNAの合成にも必要な栄養素なので、胎児の正常な発達に重要な役割を果たします。
また、葉酸を摂取することで神経管閉鎖障害のリスクを低減させることができるともいわれています。
妊娠前から積極的に接種することが推奨されていますが、妊娠してからでも遅くないので、意識して摂るようにしたいですね。
つわりで食欲がなかったり、決まったものしか食べられないようなときは、葉酸入りのサプリやキャンディーなどもありますよ。サプリは摂り過ぎには注意しながら、用量を守って摂取して下さい。心配な場合はお医者さんに相談することをおすすめします。
【鉄分が豊富な食材】
妊娠中は体内の血液量が増加します。普段より約1.5倍の血液量となるので、貧血になりやすいといわれています。
鉄分は血液中の酸素を運ぶヘモグロビンを作るのに役立つ栄養素です。そのため、赤ちゃんの発育にも重要な役割を果たすので、妊娠中期頃から意識して摂りたい栄養素となります。
【カルシウムが豊富な食材】
カルシウムは赤ちゃんの骨を作るのに必要なため、妊娠中から授乳期にかけて、ママが積極的に摂りたい栄養素の一つとなります。普段からカルシウムをとれていれば余計に多くのカルシウムを摂取する必要はありませんが、不足気味かなと思うママは意識して取り入れてみて下さいね。
注意が必要な食べ物
【なまもの】
- 生ハム
- ナチュラルチーズ
- スモークサーモン
- 肉や魚のパテ
妊娠中は普段より食中毒になりやすいといわれています。それを防ぐために生ものには注意が必要です。
食中毒になると、下痢や嘔吐といった症状が出ます。激しい下痢や嘔吐は子宮収縮が起こりやすく、お腹の中の赤ちゃんに影響があるといわれているので注意が必要です。
【水銀を多く含む魚】
魚は豊富な栄養素を含んでいて、体に良いものです。ですが、妊娠中は水銀に注意が必要です。量を守れば問題はありませんが、偏った食べ方をしたり、多く摂り過ぎたりするとお腹の赤ちゃんに影響があるといわれています。
厚生労働省のホームページにわかりやすい資料が掲載されているので、よかったら参考にしてみて下さい。
>>これからママになるあなたへ
【ヨウ素を多く含む食材】
ヨウ素は細胞の成長に重要な栄養素で、妊婦さんにとっても大事な栄養素となります。ただ、摂りすぎると赤ちゃんの甲状腺機能を低下させてしまう可能性があるといわれています。
特に日本人は、ヨウ素が多く含まれる海藻類を多く食べる傾向にあります。今まで通り普通に食事で摂取するのは問題ありませんので、過剰に摂りすぎるのは注意して下さいね。
【ビタミンAを多く含む食材】
ビタミンAは多く摂りすぎると、先天奇形が増加するといわれています。特に妊娠初期には過剰摂取には気を付けたい栄養素です。
【カフェイン・アルコール類】
こちらは妊娠したら飲んだらダメ、というのはよく聞く話しですよね。カフェインは1日カップ2杯程度ならOKとされているのに対し、妊娠中のアルコールは控えるようにいわれています。
アルコールは赤ちゃんの発育不全や障害を引き起こすとされているため、飲むのはやめましょう。お酒好きのママにはちょっと辛いですが、またお酒を飲めるようになったら思いっきり楽しみましょう!
【妊娠中は塩分や糖分の摂り過ぎにも注意】
妊娠中は塩分や糖分についても、過剰に摂取することのないよう気を付けて下さいね。とくに塩分をとりすぎると、「妊娠高血圧症候群」になりやすいといわれていて、お腹の中の赤ちゃんにも影響がでる可能性があります。
妊婦さんは健康管理で忙しいですが、あまり神経質になりすぎずに、バランスの良い食事を心がけたいですね。