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家庭での効果的な感染症対策最新情報!

この冬の部活動のテーマは「冬の感染症対策」

先日行われたらくらく除菌部最初の勉強会のテーマは、これから流行してくる「冬の感染症対策」。
勉強会で学んだ内容を全4回に分けてレポートいたします。

〈冬の感染症対策〉

Vol.3 家庭での効果的な対策最新情報!

教えてくれたのは・・・

細田幸子(ほそださちこ)さん

厚労省の感染症相談窓口や、#8000で知られている小児緊急電話相談を委託運営されているダイアル・サービス株式会社の看護師。

質問するのは・・・

森田亜矢子(もりたあやこ)さん

リトル・ママらくらく除菌部部長。
4才の娘・1才の息子を持つ2児のママ。

エンベロープ、ノンエンベロープも1本で対策できるアルコール製剤のおさらい

森田部長(以下
前回までで、ウイルスの形態による性質の違い(エンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスという2つのウイルスがあるという話)と、毎年冬になると必ずインフルエンザとノロウイルスが流行してしまう理由を学びました。

今回は、家庭でできる効果的な対策方法の最新情報をお届けしたいと思います。

その前に!
大切なポイントをおさらいしておきましょう。

ウイルスはエンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスに2種類に分けられ、 これまではそれぞれの性質にあった対策が必要をされていました。

 

◆エンベロープウイルス・・ アルコールに弱い (例:インフルエンザウイルス・風疹など)

◆ノンエンベロープウイルス・・・乾燥やアルコールに強い(例:ノロウイルス・ロタウイルスなど)

 

これまでの定説だと、ノンエンベロープウイルスに対しては、台所用漂白剤として利用されているいわゆるハイターなどの製剤を使うか、85℃以上で1分以上の加熱殺菌が必要と言われていました。

しかし!

2016年に厚労省がある調査を行い、『一部のアルコール製剤の成分が、エンベロープウイルスにも効果がある』ということを発表!その製剤を使えば、1本でエンベロープもノンエンベロープも両方対策できることが分かりました。

その、「1本で対策できる」ことがわかったアルコール製剤はこちらでした。

対策その1:お家の中に持ち込まない!「水際作戦」

さてさて。さっそくおうちでできる効果的な対策を教えてください。
細田さん(以下
はい。最初の除菌ポイントは、帰宅直後の「玄関」です。
え?!玄関ですか?

帰宅したら、まず「手洗い」「うがい」、、ではないのですか?!

帰宅後の手洗いは必須なのですが、手洗いをする洗面所などに行くまでに、部屋の電気をつけたり、洗面所のドアノブを触ったりしませんか?

実はその電気のスイッチやドアノブから、接触感染につながるリスクがあるんです。

せっかくその後、洗面所で手を洗っても、洗面所を出てドアノブを触った時にまたウイルスが手に付着してしまうという悪循環につながる可能性があるので、帰宅したら、まず何も触らず手指を除菌!が効果的なのです。

なるほど!玄関で手指を除菌、、、今までにない習慣ですが、家の中にウイルスや細菌を持ち込まないためには、玄関での除菌が効果的なんですね。
はい、玄関に除菌スプレーを置いておくとよいと思います。

対策その2:こまめな手洗い

玄関で手指を除菌したら、その後、また手を洗う必要ってあるんですか?ウイルスは死んでいるんですよね?
除菌していても、やはり手は洗いましょう。ウイルスが死んでいても、手には基本的に常にいろいろなものが付いていると思って下さい。

例えば、皮脂や垢のようなものであったり、子どもならドロや砂、クレヨンなどが付いていることも多いと思います。

このようなものがついている状態は、「バクテリアが繁殖しやすい状態」に繋がりますから、帰宅後の手洗いは必ずしましょう。

確かに、気付かないうちに、いろいろ付いてそうですね。

あ!そういえば…。

vol.2でも取り上げましたが、咳やくしゃみがでそうになったら、マナーとして自然に手を口にあてると思いますが、その行為の度に、くしゃみだったら手に200万個の飛沫がつくわけですよね?!

ということは、咳やくしゃみのたびに、手洗いをしたほうがいいんでしょうか?!

こまめな手洗いは、感染予防の鉄則です。医療現場では、免疫が下がっている患者さんもいるので、例えば髪の毛を触ってしまったらすぐ手洗い、みたいに、こまめな手洗いを徹底しております。

汚れたな、、と気になった時は洗ったほうがいいと思いますが、ご家庭ではそこまでやらなくてもよいでしょう。

ただし、以下は必ずお願いしたい手洗いポイントです。

  • 1.帰宅後
  • 2.食事前
  • 3.トイレ後
トイレ後はもちろんやっていますが、食事前はやってなかった!!

さらに、帰宅後でいうと…。子どもと一緒の時はやりますが、自分だけの時は、さぼっているときもあります。(^^;)今後は徹底していきます!

しかし、子どもが生まれてから、オムツ替えのあととか、ミルクを作る前とか、圧倒的に手を洗う回数が増えました。その結果、今まで全く気にしたことがなかった「手荒れ」も出てきたんですよね。

それは重要な注意ポイントです!

実は、こまめな手洗いをしてもらいたい一方で、手の潤いを守っていくことも、感染予防に必要なことなんです。

手が荒れて、ささくれなどができると、その傷にバクテリアが繁殖しやすくなりますし、手荒れしていると手が痛いから手洗い回数が減っていき、さらにバクテリアが繁殖しやすい環境になっていくという悪循環が生まれます。

なんと!!そんなメカニズムがあるんですね。

でも、「こまめな手洗い」と「手の潤いを守る」を両立するのって難しそうですね。

そうですね。手洗い後にハンドクリームを塗って保湿するというのも有効ですが、ハンドソープ選びは保湿力に目を向けるのもオススメします。
私が愛用しているJM(ジェームズマーティン)の薬用泡ハンドソープは保湿力が高いだけでなく、泡切れもよくてお気に入りです!子どもの手洗いもサッと終わるから随分と樂になりました!手洗いが短くなった分、節水にもなってまさに一石二鳥です♪

対策その3:お口に入る最終関門「キッチン&ダイニング」

続いての除菌ポイントは、食べ物を扱うキッチンとダイニングです。

調理前に、キッチンカウンターを除菌することと、食事前にダイニングテーブルを除菌することを習慣づけましょう。

子どもが離乳食くらいのときは、とにかくこぼすのでダイニングテーブルはこまめに拭いてましたが、最近はさぼりがちです…。気をつけないと。

キッチンカウンターについては、調理の後に、一応、毎回拭いているので、次の調理前に改めて拭くってことはしてなかったです。見た目にもキレイだし。

ウイルスや最近は目に見えないので、見た目がキレイでも付着している可能性は十分あります。キッチン・ダイニングは、「見た目が汚れているかどうか」ではなく、食事前と調理前には、必ず除菌することを心がけたいですね。

はい!早速実践したいと思います。

キッチンカウンターを除菌スプレーで拭くのはわかったのですが、包丁やまな板はどうすればよいでしょうか?!

包丁やまな板などの調理器具については、「調理前」と「調理後」の両方で除菌することをオススメします。
えっ…。調理前も調理後も??なんかちょっと手間がかかりそうですね、、。
お肉やお魚を切った後に、包丁とまな板を除菌されている方は多いと思いますが、次の調理を始めるまでの間に、何かしらが付着している可能性があるので、食中毒を防ぐためには「調理前」にも除菌したほうがより安全です。

習慣にしまえば、全く手間に感じなくなると思いますよ!

たしかに!習慣になってしまえば無意識でもできちゃうことってありますね。

そういえば、JM(ジェームズマーティン)のアルコール除菌スプレーはもともと飲食店の厨房で食中毒を根絶するために開発された商品で、毎日、アルバイトさんを含む何万人もの従業員の方が、無理なく実施できる方法で使われていると聞きました。

週に数回のシフトで入るアルバイトさんでもできているわけだから、毎日キッチンにたっている私たち「ママ」であれば、すぐに習慣にできるかもしれませんね!

対策その4:意外な盲点は「トイレ」

最後の除菌ポイントは、「トイレ」です。

さてさて。
森田さんは、何かの感染症に感染している人の1gのウンチに含まれるウイルスの量ってどれくらいだと思いますか?

えっ?!うーん。。。1回のくしゃみの飛沫量が200万個ということなので、1グラムのウンチなら、100万個くらいですか?
実は、「数十億個〜数百億個」と言われています。
数十億個・・・!?
ウンチだけでなく、吐瀉物にも同じくらいのウイルスが含まれると言われていますので、トイレは感染拡大につながりやすい場所なんです。
すごく怖いですね…。

そういえば昔、ある本で、「排便のあとにお尻を吹く時、トイレットペーパーを30枚重ねくらいまでやらないと、ウンチの成分はトイレットペーパーを通過して、手にもべったりついている状態になります」と読んだことがあります。

ということは…、排泄後の手にはどれだけウイルスがついているか思うと…。恐ろしいです!

そうなんです。なので、排泄後に触る可能性のあるところ、洗浄レバーやスイッチ、便座、便器の蓋などは、1日1回くらいは除菌して欲しいんです。

もしご家族に下痢をされている方がいた場合は、感染症の可能性が高いので、排泄の度に、除菌してもらったほうが良いでしょう。

旦那さんにもしっかり言っておきます!!

トイレでもう一つ気をつけていただきたいのは、「排便の後、流す時は必ず蓋を閉めてから!」を徹底することです。
どうしてでしょうか?

私はどちらかというと、「ちゃんと流れたか見届けたい派」なので、流れたのを確認してから蓋を閉めているんですが…。だって、次の人が入った時に、ウンチが残ってたらめちゃ恥ずかしいですから。笑

実はこんな調査結果があるんです。

えー!

今日から絶対、蓋を閉めてから流すようにします!

こちらも旦那さんにもしっかりと言っておきます!

はい。ご家族全員で徹底されたほうがよいかと思います。

家庭でできる効果的な対策4つをもう一度おさらい!

では最後に、もう一度ご家庭での効果的な対策法をおさらいしておきましょう!
Vol.3のまとめ
対策1:「水際作戦」として玄関で手指の除菌
対策2:「こまめな手洗い」と「手の潤いをキープ」すること
対策3:お口に入る前の最終関門「キッチン・ダイニング」
対策4:意外な盲点になりやすい「トイレ」

次回は、、、 Vol.4「除菌部部員たちの実践レポート」です。

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