赤ちゃんが寝ない理由は?主な原因と対処法について解説!
- 2021/3/31
- 子育て・家族
「我が子がなかなか寝てくれない…」。子育て中のママなら一度は経験したことがある悩み。
そもそもなぜ寝てくれないのか…原因がわからなくて途方に暮れたり、ついついイライラしたりするママも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃんが寝ない理由を月齢別で紹介します。あわせて生活リズムや睡眠環境の大切さ、赤ちゃんが寝なくて困ったときの対処法もお伝えしますので、ぜひ毎日の育児の参考にして下さいね。
【月齢別】赤ちゃんが寝ない理由とは?
出産後~生後1ヵ月以内の赤ちゃん
新生児期の赤ちゃんは昼夜の区別がなく、寝たり起きたりを繰り返します。
1日のほとんどを寝て過ごします。
【新生児の赤ちゃんが寝ない原因】
- お腹が空いた
- オムツが濡れている
- ゲップが出なくて、お腹が張っている
- 便秘
- 温度、湿度が快適ではない
- 寝る場所の音がうるさい、明るすぎる
- 寂しい、不安を感じている
- 環境に慣れていない
- 体調が悪い
生後2ヵ月~3ヵ月以内の赤ちゃん
2ヵ月頃になると、少しずつ昼と夜の区別がつき、睡眠時間がまとまってきます。
この頃になると目が少しずつ見えるようになって脳への刺激が強くなってきます。
【この時期に寝ない原因】
- 日中に受ける刺激が強すぎる
- 日中の昼寝が長い
- 朝起きるのが遅い
- 寝る環境が快適ではない
- 体調が良くない
生後4ヵ月~5ヵ月以内の赤ちゃん
4ヵ月には、体内時計が少しずつ発達し、昼夜の区別がつき、夜にまとまって眠るようになります。
この時期から、起きる時間と寝る時間を意識し生活リズムを整えましょう。
生後5ヵ月頃は赤ちゃんの脳は急激に発達する時期。
起きているときに受けた刺激を脳が睡眠中に処理するといわれています。夜泣きが始まるといわれているのもこの時期です。
【この時期に寝ない原因】
- まだまだ睡眠が浅いためちょっとした物音などの刺激で目がさめてしまう
- 不安を感じて寝ない
- 日中の刺激が大きすぎて夜泣きをする
生後6ヵ月~7ヵ月以内の赤ちゃん
6ヵ月頃になると、「明るい朝に起きて暗くなる夜には寝る」といった生活リズムが身につきます。
夜に長い時間連続で寝られる事が多くなり、赤ちゃんはまとまって眠るように。
【この時期に寝ない原因】
- 夜に寝ないのであれば、昼寝が長い
- 夜泣きや寝ぐずりをするため
- 乳歯が生え始めることへの違和感
- 脳の発達による刺激
生後8ヵ月~9ヵ月以内の赤ちゃん
8ヵ月くらいになると、お座りしたりハイハイしたり、つかまり立ちをしたりと赤ちゃんは活発に動きはじめます。人見知りもはじまっていてママに対する依存心も高まっている時期。
夜泣きのピークを迎える赤ちゃんもいることでしょう。脳が発達する急成長期に「睡眠退行」という現象が起こることがあり、「今まではよく寝てくれていたのに、急に寝てくれなくなってしまった」ということもあるようです。
【この時期に寝ない原因】
- 夜になっても体や脳のはたらきが活発になりすぎている
- 日中の昼寝が長い
- 眠りが浅くなったときや起きた時にママがそばにいなくて不安になる
- 深い眠りと浅い眠りの切り替えのタイミングがうまくいかず起きてしまう
- 部屋が明るく睡眠中に光を浴びてしまっている
【注意】病気が原因で寝ない可能性も?
もしかしたら病気が原因で赤ちゃんが寝られない場合もあります。
- 呼吸障害
- 中耳炎など耳の病気
- 風邪
- 胃食道逆流症
- アレルギー
- アトピー性皮膚炎などの皮膚の炎症
- 自閉症
- ADHD など
こういった病気を治療したらよく眠れるようになった赤ちゃんもいます。赤ちゃんが寝なくてママがストレスや不安を抱えている場合は、病院に行き医師に相談してもよいかもしれません。
実際に「全然寝ないと思って病院に行きました。赤ちゃんのお尻が赤くなっていて荒れていたのが原因でした。おしっこをするたびに痛くて泣いて眠れなかったようです。治ったらよく眠るようになりました」というママもいました。
赤ちゃんの生活リズムと睡眠環境の大切さ
「睡眠の質」の大切さ
大人と同じように、赤ちゃんも「睡眠の質」をよくする必要があるんです。
赤ちゃんは起きている間に、いろんな経験をします。そして、眠っている間に経験したこと、知ったことを整理し知識にしてるといわれています。
また、睡眠中に骨や筋肉を育てる成長ホルモンが分泌されるともいわれています。質の良い睡眠を取ることは、赤ちゃんの脳と体の発育にとって大切です。
ママは赤ちゃんの睡眠の質にも気を付けて欲しいですね。
適切な睡眠環境を用意する
赤ちゃんはとても敏感。光が睡眠を妨げているかもしれません。
夜眠る前は光を遮って赤ちゃんに「夜だから寝るんだよ」と教えてあげましょう。ママは、スマホを使用しながらの寝かしつけはやめましょう。スマホの光で刺激され、眠れなくなることも。
お部屋の温度は適温にしてくださいね。暑すぎる、寒すぎる寝室も注意しましょう。
寝具での体温調節も大切です。
おもちゃが近くにあると、まだ遊びたいという気持ちになってしまい、なかなか寝られないという赤ちゃんもいます。
「もう寝る時間だよ」とおもちゃを片付けて、部屋を寝るモードに整えてあげるといいですよ。
親が生活リズムを作ってあげる
毎日、できるだけ同じ時間に眠り、起きるようにしましょう。
朝は朝日を浴びることで、体内リズムが作られます。
夜も赤ちゃんのお世話で大変なママは、朝起きるのが辛いこともありますよね。そんな時はお昼寝タイムで、ママも一緒に休んでくださいね。心身の健やかな成長のため生活リズムを作ってあげて下さい。
赤ちゃんがなかなか寝ない…対処法は?
寝ない原因を探って、不快感を取り除く
赤ちゃんは不快感があると眠れなくなることがあります。
【赤ちゃんが寝ない原因の不快感チェックポイント】
- お腹が空いていないか
- オムツが濡れていて気持ち悪くないか
- ゲップが出なくて、お腹が張って苦しくないか
- 暑くないか
- 汗をかいて気持ちが悪くないか
- 鼻が詰まっているなど、体調が悪くないか
- 眠れない環境(うるさい・眩しい)ではないか
原因を取り除いて気持ちよく眠れるようにしてあげましょう。
赤ちゃんに安心感を伝える
赤ちゃんはデリケートで不安があると眠れないこともあります。ママが近くにいて安心感を伝えてあげましょう。
- 添い寝をする
- スキンシップを取る
- 赤ちゃんが満足するまで抱っこをする
- 絵本を読んであげたり子守唄を歌ったりして、ママ・パパの声を聞かせる
- 手を握ってあげる
- 足のマッサージをする
赤ちゃんがママの愛情を感じて安心して寝てくれるかもしれませんね。
ママもイライラせずリラックスしよう
赤ちゃんが寝てくれず、ママ自身寝不足になったりして、赤ちゃんにイライラすることもあるかもしれません。
ママの気持ちは赤ちゃんに伝わるもの。ママがイライラしてしまうと、赤ちゃんも不安になり寝れなくなってしまうなんてことも。
イライラしたり、焦ったり、パニックにならず、一旦深呼吸して落ち着いて子育てに取り組んでくださいね。
焦って寝かせようとすると余計に寝ないため、諦めて一緒に寝てあげるとすんなり寝てくれたなんてこともあるそうです。
ママも疲れていると思うので、赤ちゃんと一緒に寝たりして休める時は休んでくださいね。
寝かしつけ方をルーティン化する
寝かしつけ方をルーティン化しましょう。寝るときの行動をいつも同じにしていると、条件反射で眠りにつきやすくなります。
例えば
- 寝る前に同じ絵本を読む
- 子守唄をいつも同じ歌で歌う
- マッサージをしてあげる
それでも寝ない赤ちゃんもいる
さまざまな対策を紹介してきましたが、「うちの子は何をしても寝ない!」という人もいますよね。
先述したように、ちょっとした物音や感覚に敏感な赤ちゃんは、眠るのが苦手な傾向にあります。
決してママやパパの寝かしつけ方が悪いせいではないので、自分を責める必要はありません。
人一倍豊かな感性で、小さいながらも多くのことを感じ取っているのかもしれませんね。
もしかしたら、とっても感受性豊かな子に育つかもしれませんよ?
寝かしつけで注意してほしいこと
- 放置したら寝るようになるのではと考えるママもいるようです。
放置すると、うつ伏せ寝になって呼吸ができなくなったり、ベッドから落ちたり、何か赤ちゃんにトラブルが起きたことに気づけないことがあるので注意しましょう。
- 添い乳は赤ちゃんもいつの間にか寝てくれるので、寝かしつけの時に授乳を行っているママもいるかもしれません。
しかし、ママが赤ちゃんと一緒に寝てしまう可能性があります。ママが眠ってしまい、赤ちゃんが窒息していまうという事故も起きています。
添い乳をする場合は、十分注意して行ってください。
- 夜中に授乳やおむつ替えをするとき赤ちゃんに刺激を与えるのは避けましょう。
部屋の明かりをつけたり、物音を立てたりすると、赤ちゃんが覚醒してしまい、寝られなくなることもあります。
まとめ
赤ちゃんの睡眠は個性があり、睡眠時間もさまざま。「あの赤ちゃんはよく寝てくれている」なんて他の赤ちゃんを羨ましく思うこともあるかもしれません。
しかし、自分の赤ちゃんの睡眠パターンを理解して、その子が眠りやすいようにしてあげることが大切だと思います。
夜中に何度も起きたりして寝れず、寝不足のママもいるでしょう。
そんな時は、パパにも協力してもらったり、他の家事は手を抜いたり、赤ちゃんと一緒に昼寝したりと休める時に休んで息抜きをしてくださいね。
赤ちゃんも成長していつかは寝るようになります。赤ちゃんの寝顔を見ると天使のように見えますよね。ママの愛情を受けた赤ちゃんの寝顔は幸せそうな顔をしています。
いつか天使のような寝顔を思い出し「そんなこともあったな」といい思い出になっているかもしれませんね。
リトル・ママ認定ライター Ayumi