Q. 鼻水とくしゃみがよく出ます。花粉症と風邪の見分け方は?
A. 花粉症は花粉の飛散期のみに認められ、毎年同じ時季に症状が出ます。水っぽい鼻水やくしゃみなど気になる症状があれば受診しましょう。
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花粉症とは、草木から飛び散った花粉が人にアレルギー反応を起こす季節性アレルギー性鼻炎の総称。日本ではスギ花粉によるアレルギー性鼻炎があまりにも多いため、花粉症といえばスギのイメージがあります。スギ花粉量の増加に伴い、有病率も年々増加。最新の疫学調査では0~4才で約4%、5~9才は約30%、10~19才では50%以上がスギ花粉症を発症しています。
地域ごとの植物の種類によっても違いますが、年間を通して何らかの花粉が飛散しています。春のヒノキ、初夏のカモガヤ、秋のヨモギやブタクサなど原因になる花粉は50種類以上報告されています。花粉症は集中力やパフォーマンスを低下させ、学業や睡眠にも影響を及ぼすため社会的な問題になっています。
花粉症は鼻に入った花粉を追い出すため、くしゃみや水っぽい鼻水が出ます。鼻粘膜が腫れ、鼻づまりになることも。風邪も花粉症も、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった主症状は共通するので、花粉症にかかったばかりの時は勘違いするケースもあります。主な症状の違いは次のような点です。
● くしゃみは数日で改善
● 鼻水の性状は水様性から粘性・粘膿性へと変化し、1~2週間で治る ● 発熱、咳、筋肉痛を伴うこともある
● くしゃみ
● 水様性の鼻水が出る
● 花粉の飛散期に発症
● 目のかゆみ、流涙
(涙があふれるように出る)
● 鼻・喉のかゆみ
雨上がりの翌日や風の強い日は特に花粉の飛散量が多くなるため、症状が悪化するのも花粉症の特徴です。また家系内にアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎を持つ人がいる場合は、花粉症の可能性が高いといえます。
繰り返すくしゃみ、鼻水、鼻づまり、口呼吸、いびきが大きいなどの症状があれば耳鼻科を、目のかゆみが主体の場合は眼科を受診しましょう。
花粉が鼻や目に入らないようにマスク、眼鏡などの防御器具を使用する
内服薬や点鼻薬、点眼薬を組み合わせる一般的な治療法
レーザー治療、後鼻神経切断術、鼻腔形態改善手術など ※6才頃から可能
近年では治療薬を舌の下に投与する舌下免疫療法が登場し、自宅でも服用できるようになりました。スギだけでなくダニに対応するものもあり、5才から治療可能です。幼児期にアレルギー性鼻炎の症状があると、学童期に喘息を発症する可能性が高くなることや、鼻水、鼻づまりなどによる睡眠や学業への影響も懸念されるため、薬物療法と同時に舌下免疫療法を行うことが推奨されています。
ただし、舌下免疫療法は3年以上継続することで有効性の持続が期待できるとされているため、長期間の通院治療が必要になります。心配される副作用は口腔の腫れや痛みなど軽微なものなので、専門医に相談してみましょう。
じんのうち 耳鼻咽喉科・内科
診療科目
耳鼻咽喉科 内科
診療時間
◆9:00~12:30、14:30~18:00
◆休診/火・土曜午後、日曜・祝日
◆住所:福岡県那珂川市松木1-146
◆TEL:092-951-3387◆HP:https://www.jinjinclinic.com/
子どもの舌下免疫治療法|開始から2年目の花粉シーズン 症状は?※2023年加筆
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