ねんねだった赤ちゃんが、自分で寝返りをする瞬間は、特別なものですよね。
しかし寝返りをする時期は赤ちゃんによってそれぞれ。赤ちゃんによっては、6ヶ月を過ぎても寝返りしない場合があり、ママ・パパとしては心配になってしまうこともあると思います。
今回は生後6か月の赤ちゃんが寝がえりしない原因や、注意すべきことについて説明します。
赤ちゃんは、頭を持ち上げる、首がすわるという発達を経て寝返りができるようになります。
寝返りができるタイミングは赤ちゃんによっても個人差が大きいですが、早い子だと3ヶ月をすぎるころから体や脚をひねるなど、寝返りにつながる動作をするようになってきます。
仰向けの状態からうつ伏せになる「寝返り」ができるようになる時期は、3ヶ月〜6ヶ月の頃が多いようです。6ヶ月で寝返りができなかった場合も、6ヶ月〜7ヶ月ごろには90%の赤ちゃんが寝返りできるようになると言われています。
ただし、なかには1歳ごろまで寝返りしないケースもあり、個人差が大きいといえます。寝返りを全くしないまま、おすわりへと発達をすすめる赤ちゃんもいます。
「生後6ヶ月になっても寝返りしない…」 そんな場合でも、焦る必要はありません。あくまで可能性としてですが、以下の要因が挙げられますのでチェックしてみてくださいね。
赤ちゃんを普段寝かせている布団やマットなどがふわふわと柔らかすぎた場合、赤ちゃんが自由に体を動かせないため寝返りしないことがあります。 大人でも、例えば巨大なビーズクッションのようなものに埋もれてしまっている場合は身動きが取りづらいですよね。それと同じです。
体が大きめで体重が重い赤ちゃんも、思うように体を動かせないため、なかなか寝返りしない傾向があります。
冬場などで厚着をさせすぎていると、体が動かしにくく寝返りの妨げになってしまうことがあります。実際に、寝返りの時期が夏の赤ちゃんのほうが、冬の赤ちゃんよりも早く寝返りができるようになる傾向があるそうです。
単純に好みの問題で、赤ちゃんが「仰向けが居心地良い」と感じていると、寝返りしないこともあります。赤ちゃんもすでに一人の人間として好き嫌いがあるということですね。
6ヶ月になっても赤ちゃんが寝返りしないと、焦ってしまうパパ・ママもいると思います。しかしこんなとき、赤ちゃんが嫌がるのに無理やり練習をさせるのは禁物です。
ただ、赤ちゃんをよく観察していると、脚をひねったりして寝返りをしたいような動きをしていることがあります。このときにパパ・ママが動きを少しサポートしてあげると、赤ちゃんも寝返りのコツを掴みやすいですよ。 赤ちゃんが寝返りを打とうとしているときに、ひねっている脚に手を添えてあげる。または、腰と背中に優しく手をあてて支えてあげるとよいでしょう。 寝返りを打とうとしている方向から名前を読んであげる、音の出るおもちゃで誘ってあげる等も効果的かもしれませんね。
体が動かしにくい服を着させていると、寝返りの妨げになってしまうことがあります。伸縮性のある生地、上下に分かれているデザインなど、赤ちゃんが動きやすい服装にしてあげましょう。
バウンサーなど、体を動かしにくい場所にずっと寝ていると、寝返りをするのが遅くなることがあります。寝返りをする月齢になったら、赤ちゃんを布団など広くて平らな場所に寝かせてあげましょう。
寝返りするそぶりを見せていなかった赤ちゃんが突然寝返りをする、というのはよくあることです。いつ寝返りをしても大丈夫なように、6ヶ月前後には赤ちゃんを寝かせておく場所や赤ちゃんの周りの環境にも気を配ることが大切です。
特に、柵のないベッドやソファに寝かせている場合は、寝返りをした拍子に転落する事故が多いので気をつけましょう。ベビーベッドにはガードを付けましょう。ソファはもちろんのこと、ベッドの上に1人で寝させておくのも危険です。階段や段差の近くでも寝させないように気をつけましょう。
まだ寝返りをしていない場合でも、赤ちゃんは体を動かして日々力を付けています。思いもよらないほど回転していたり、寝たままの姿勢で移動していたり、というのもよくあることです。充分に注意しましょう。
赤ちゃんが寝返りできるようになったら、次のことに気をつけてあげましょう。
寝返りだけでハイハイなみに移動する赤ちゃんも珍しくありません。 そうなってくると心配なのが誤飲です。部屋の隅に落ちている、親が気づかないような薬の粒、ペットボトルの蓋、ボタン電池、食べかすなど、赤ちゃんはなんでも口に入れてしまいます。それらが誤って気道に入ると窒息してしまい、たいへん危険です。
また、ボタン電池や小さな磁石は特に危険だと言われており、飲み込むと消化器官に穴が開いてしまうこともあります。 この時期は家の掃除をとくに念入りにする必要があります。小さなものが落ちていないかは常にチェックしましょう。
直径32mmは子供の口を通過する大きさの目安だと言われています。 母子手帳に記載されている『チャイルド・マウス』を参考にしましょう。
寝返りに成功してうつぶせになった赤ちゃん。呼吸のためには、その姿勢のまま首を持ち上げる必要があるのですが、最初のころはまだ力が足りないため、うまく顔を上げ続けることができません。 首がおりてきてしまったときに布団に埋もれてしまうと、窒息する危険性があります。顔が埋もれない程度の固さのある布団を使ってあげましょう。 また日中遊んでいるときも、親の見ていないあいだに寝返りをする可能性がありますので、赤ちゃんのまわりにふわふわと埋もれやすいクッションなどを置くのは避けましょう。
寝返りを始めた赤ちゃんに多い事故は、転落です。 寝返りをしそうな時期に気をつけていたことを引き続きやっていきましょう。 具体的には、ソファや大人用のベッドなどに寝させるのはやめて床に布団を敷いてあげる、階段の近くに寝させない、ベビーベットの場合はガードを閉める、などです。
生後6ヶ月を過ぎても首がすわらず、かつ寝返りしないという場合など、発達の遅れが気になる場合には迷わずに小児科へ相談をしましょう。
寝返りができるようになる時期は、3ヶ月〜6ヶ月頃が多いと言われていますが、その時期は赤ちゃんによって大きく異なるというのが実情です。
体が大きめ、服が厚着、単に赤ちゃんが仰向けが好き…など、寝返りしない理由は意外と単純だったりします。無理に練習をさせることはやめましょう。
親が見ていないところでいきなり寝返りをすることもよくあります。この時期は、赤ちゃんの周りの環境に充分に注意しましょう。「誤飲、窒息、転落」は特に注意すべきことです。
この時期は発達の個人差が大きいので、赤ちゃんが寝返りしない場合も焦らずに見守るのがよいでしょう。
ライター 星まさよ
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