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人間の赤ちゃんはなぜ泣くの?0才が秘める能力【ドクターコラム】

福岡の小児歯科医院「医療法人 元気が湧く 子どもの歯科」の近藤嘉人先生による連載コラム。他の動物の赤ちゃんよりに比べ、1日の中で泣いている時間が長いヒトの赤ちゃん。そこにはきちんと理由があるそうです!

先日、松本零士さんの訃報に触れ、数々の作品に心ときめかせたファンとしてまず悲しい気持ちと、思いがけずペンネームの由来を知り、なるほどと納得する複雑な思いが胸をよぎりました。

 

この「零士」というペンネームは「午前零時を過ぎないとアイデアが浮かばない」、また「毎日零時まで働く士(サムライ)」といったことにちなみつつ、さらに「零才児の感性をいつまでも忘れずに」というご本人のモットーから決められたそうです。また、「零」には無限大の意味も込められています。

したたか(?)な0才

「赤ちゃん学」の分野では、調べる機器の発達もあって、ひとりではなにもできず大人が働きかけて反応するだけの受け身の存在と思われていた「赤ちゃん」は、実はまわりの大人が期待通り動くよう、自発的に働きかける戦略を備えていると、認識が変わってきています。

例えば、ヒトの赤ちゃんは他の動物の赤ちゃんよりも1日の中で泣いている時間が長く、母親がケアしてもしばらく泣き止みません。それはお腹がすいたと知らせる生存のためだけでなく、将来言葉を発する準備のため、また、より大声で泣くことで健康だと知らせて母親の関心を引くためであり、さらに泣き声を変えることで情報発信し、まわりの反応を見て学習していることもわかってきました。

つまり、赤ちゃんは勝手に育つのではなく、自分以外の人間とのかかわりを利用しながら育っていくのであり、そのかかわり方によって成長が変化するポテンシャルを秘めている、と考えられています。

“零才”の感性を伸ばすために

私たちの診療室や待合室では、赤ちゃんを含めてお子さまと保護者が楽しく過ごせて、さらに子どもの成長に役立つように配慮したアイテムを置いています。

絵本もそのひとつで、大人と「読み合い」をすることが、言語能力など赤ちゃんの脳の発達を促すことがわかっています。これは、スマホではマネできないことです。

まだまだわからないことが多い赤ちゃんですが、「零才児の感性」で多くの人に影響を与えた松本零士さんに感服しつつ、私たち子どもの医療に従事する者は、無限の可能性を持つ子どもの成長を応援する立場に立ち続けたいと、あらためて強く思いました。

お話を聞いたのは

医療法人 元気が湧く こどもの歯科
近藤嘉人先生

福岡市南区大橋3-1-1 大橋プラザ2F

http://kodomonoshika.com/

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