親が子どもに防犯対策の話をするとき、「外の世界は、悪い人や危険なことだらけ…」と伝えがちではないでしょうか。でも、実際は悪い人よりも、いい人の方が圧倒的に多く、楽しいこともいっぱい。「〇〇ちゃんになにかあったらどうしよう…」という大人の不安を、子どもに押し付けてはいませんか?
大切にすべきは、怖い事例を教えることよりも、“安心な人、安全な場所”を子ども自身が感覚で知っていることです。その感覚は家庭の日常でも養えます。
例えば、パパの“高い高い”に、子どもが怖くなって「やめて」と言った場合、“パパがちゃんとやめてくれる”ようなこと。そんなふうに日頃から自分の意見が尊重される”安心・安全“な環境を知っていれば、危険な状況を瞬時に察知できて、子どもが「嫌だ」と言えるのです。100通りの怖さよりも、1つの安心こそが防犯のカギとなります。