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【特別インタビュー】今までも、これからも・・・ランドセルは「小学生のシンボル」として選ばれ続ける

[ お話をきいたのは ]

一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会

林 州代 会長

ランドセルは日本独特のものですが、
どのような歴史があるのでしょうか?

ランドセルの誕生は、今から130年以上も前。明治20年に学習院初等科で採用されたのが始まりです。初期の頃は今と比べて小さく重いものでしたが、昭和40年代に軽くて手入れがしやすい人工皮革が登場。平成になるとカラーバリエーションが豊富になり、ランドセルのデザインが多様化。その後、高級素材や縫いなどを売りにした工房系ランドセルの人気が高まり、最近では、教材のサイズ拡大や量の増加に合わせ、大容量、軽量のものが開発され、現在に至っています。文字通り、世界に誇れる日本の文化の一つです。

選ばれ続ける理由は‶時代の中で常に進化してきた”こと

親世代と比べると、ランドセルは

とても進化していて、

初めてラン活をする保護者が

今のランドセルに触れてみて

驚くことも多いと聞きます。

皆さんがおっしゃるのが、サイズがとても大きくなったことと、それに反して軽くなったことです。肩ベルトや背あての形状にも様々な工夫がされています。購入時に「私も背負ってみたい」と試される親御さんも多いですが、口をそろえて「本当に軽くて背負いやすい」と言われます。


ランドセルが作られるまでには、多くの人が関わっています。素材屋さん、金具屋さん、糸屋さん、メーカーや販売店などですが、これらの人が一体になってランドセルを作っているんです。例えば金具屋さんは快適性を高めるためにパーツを0.1gでも軽くしようとしますし、強度を高める研究も続けています。それにメーカー側も意見を出し、知恵を絞りながらランドセルを進化させているんです。


他にも、ワンタッチの錠前や、持ち手の装備、革のコーティング・・・と数え上げればきりがないほど。「子どものことを第一に考える」という姿勢を守りつつ、進化・改善できる部分は全て変えています。

カラーも親世代では黒と赤だけでしたが、
バリエーションが増え、デザインや素材の選択肢も多く
なりました。今は、どの小学校に行ってもカラフルです。

子どもが自由に選べるようになった、つまりランドセルに個性を投影できる時代になったといえます。色や素材は本当に増えました。

デザインもそうですが、素材メーカーも毎年強度を研究し、新素材を出しています。「もっと丈夫に」「柔らかく」「傷がつきにくいように」など工夫したいところは限りなくあります。

丈夫さという面で見ると、工業会に加盟しているメーカーは全社「6年間保証」をしていますね。

6年間、毎日重い荷物を入れて使い続けても壊れない鞄は、極めてまれです。でも、ランドセルの作り手はそれを可能にする努力をしていますし、壊れないものを作る自信もあります。その上で万一のことが起こった時に備えての‶6年間保証”です。もし壊れた時に部品や素材がなかったら直せないので、パーツの在庫も6年間は絶やさないようにしています。こうした見えない努力を怠らないんです。実際、この保証が使われることは滅多にありませんし、大抵のランドセルは、卒業時にも良い状態を保っていると喜ばれています。

ランドセルの優れた点

+

小学生のシンボルという
大切な役割!

ランドセルはこれからも小学生の永久不滅アイテム!

ランドセルが130年以上にわたって選ばれ続けている理由が分かってきた気がします。同じ背負い鞄でもリュックに憧れを持つことは無いでしょうし・・・ランドセルは単なる道具を超えた存在になっているんですね。

その通りです。「子どもたちの負担にならない」「教育の場に向いている」という基本の部分を大切にしながら、作り手が消費者の声を聞き、変化を与え続けてきたのがランドセルです。これができるのは、作る人、使う人、皆がランドセルを愛しているからに他なりません。


小学校入学を控えた子どもたちも、ランドセルには特別な憧れを持っており、いわば「小学生のシンボル」。そうした役割をこれからもずっと果たせるよう、私たちはランドセルを作り続けていきます。

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