楽しそうに通っていた習いごと。ある日「行きたくない」「やめたい」と言われたら? 小さな心の葛藤をどう受け止め、どのように導けばいいのでしょうか?専門家に聞いてみました。
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子どもの習いごとに関するアンケート調査(※2020年12月実施)より
6才までの場合、親が思う習いごとの目的とは違い、子どもなりに目的を見出している場合があります。「友達と会える」「先生が面白い」「課題にチャレンジする」ことが楽しくて、人間関係に悩んだりスキルアップができずに挫折を感じることはあまりありません。親はスキルの早期習得や苦手なことを克服させたいと思いがちですが、この時期に一番習得したいのは「やり抜く力」「自己肯定感」などの【非認知能力】です。夢中になれる習いごとは、集中力や自立への一歩につながります。もし子どもがやめたいと言ったら、まだ上手く言葉にできないからこそ親の関り方が重要です。子どもの心が成長している証でもあるので、この時期を見逃さずにしっかりと向き合いましょう。
人間には生まれながらに持った気質(個性)があります。 自分の子どもはどんなタイプでしょうか?
「上手になりたい!」「勝ちたい!」と向上心が高い子もいれば、勝ち負けよりも楽しさを重視する子も。子どもとママの気質が違う場合、ママは「どうして?」となりがちですが、結果を早く求めすぎず「この子はこういうタイプだから」と理解し、温かく見守りましょう。
「せっかく上達したのに」「ここまでがんばったんだから」とママはつい言ってしまいがち。ではどうすればいいの?
まずは子どもの気持ちをそのまま受け入れましょう。「どうして?」など理由を聞き出すよりも、まずは言葉を変えず、“オウム返し”することで、「自分の気持ちを分かってくれている」という安心感が生まれます。
上手く言葉にできないようなら、思い当たることを3つほど挙げて「~だからかな?」「~な感じ?」と優しく聞いてあげると子どもからの答えを引き出しやすいです。“あなたのことをもっと知りたい”“あなたの味方だよ”という気持ちを伝えましょう。
「~だからでしょ?」と勝手に決めつけ、質問攻めにするのはNG。あまり言うと本音が言いづらくなってしまいます。
習いごとは指導者選びが最も重要です。時代と共に指導法も変わり、新しい情報を取り入れている教室はやはり人気の傾向に。見学して様子を見てみましょう。
元々は「協調性を養ってほしい」
⇒「この中で一番を目指す」
元々は「スキルが身についたらいいな」
⇒「いつまでに〇級合格!」
違う教室に変えてみるのもひとつの方法です。子どもと一緒に話し合った上で総合的に判断して納得すれば、やめても問題なし。やめることは決して悪いことではありません。
目標があって頑張るのは「努力」ですが、ただ頑張らせるのは「我慢」。子どもにとっては辛いですよね。親子ですで向き合う良い機会と捉え、見方を変えて方向転換することで、ぐっと能力が伸びることも!
子どものモチベーションアップは「できた!」の繰り返し。その土台作りができれば、やり抜く力が育ちます。
年齢によってできることは 異なりますが、まずは「楽しい!」「できた!」をいっぱい体験させましょう。
A.上の子が落ち込んでなければ問題なし。もし気にしているのなら、下の子との比較ではなく、本人の以前の姿と比べて『魔法の言葉』(※下記)をかけてあげましょう。「ちゃんと見ているよ」と、7秒間抱きしめて伝えることが自己肯定感の源です。
A.「明日は〇時から習いごとよ。約束ね」と事前に約束します。その日にその場で「今日は習いごとだよ!」はNG。もし習いごとまで時間がある場合は、「約束できるならいいよ」と伝えます。 “約束”がポイント!
“見守る子育て”が一番
好きになるか上達するかは子ども次第。ママが焦ったり人と比べたりするのは禁物です。その習いごとが子どもの得意な分野となるよう、安心できる環境作りをすることが親の役目です。
がんばれ!と励ましても、「がんばってるのに何をもっとがんばるの?」と子どもは不満に。
がんばりを認めてあげることが、子どものやる気につながります。
まだ語彙力が未熟な未就学児。指導は信頼できる先生・コーチに任せて、親は気持ちのケアと応援に徹するためにも、子どもの様子をしっかりと見てあげて!
「すごいね」「えらいね」は決して悪い言葉ではありませんが、あまり使うと評価を気にして逆にプレッシャーに感じることも。
「できたね!」の言葉に置き換えてみて。
一般財団法人日本キッズコーチング協会講師・選択理論心理学上級(リアリティーセラピー)。男の子1人、双子の女の子のママ。
Instagram:@takayama_maikohttps://linktr.ee/takayamamaiko
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