取材協力:足と心臓血管クリニック(福岡県福岡市) 竹松一馬先生
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近年、巻き爪が多い、趾(あしゆび)が上がっている(浮いている)など、子どもの足のトラブルが増えています。
様々な原因が考えられますが、気になるのは靴をしっかりと履けていないこと。
足にトラブルのある子どもの70%は大きすぎる靴を、10%は小さすぎる靴を履いているというデータがあります(足育指導資料:日本学校体育研究連合会)。
当院の調査でも、子どもも含めた外来受診患者さんの約70%が適正なサイズの靴を着用していなかったという結果が出ています。
靴選びはとても重要なので、合う靴が分からないのであれば、靴選びのアドバイザーがいる店で足のサイズを測ってもらい、実際に履き心地を確かめてから購入しましょう。
昔から健康のために裸足保育が良いともいわれていますが、日常生活という視点では、適正な靴をしっかりと着用して、子どもたちが伸び伸びと運動できる環境を整えることが重要です。また、今に始まったことではありませんが、通園、通学以外では普段からサンダルやスリッパをはいて過ごしている子どもを多く見かけます。
足のためだけでなく、転倒してケガをする恐れもあるので、子どもに限らず大人も注意してください。
小さい靴を履くと足が圧迫されてトラブルが起きてしまいますが、大きすぎる靴でも、靴の中で足が動いてしまい、巻き爪やタコ、外反母趾(がいはんぼし)などの原因となってしまいます。子どもが喜ぶからと、キャラクターやデザインを重視して靴を選んでしまいがちですが、“きちんと履く”ことが大切ですから、もっと保育施設や学校、また家庭でも「靴の重要性、足の重要性」を伝え、靴の履き方・選び方の指導をして欲しいと思います。
足のトラブルに関して少しでも悩みがあれば、保護者だけで悩まずに足を診てもらえる専門医に相談しましょう。
(取材・文/佐藤理奈)
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