赤ちゃんが寝返りできるようになったら、次のことに気をつけてあげましょう。
誤飲
寝返りだけでハイハイなみに移動する赤ちゃんも珍しくありません。
そうなってくると心配なのが誤飲です。部屋の隅に落ちている、親が気づかないような薬の粒、ペットボトルの蓋、ボタン電池、食べかすなど、赤ちゃんはなんでも口に入れてしまいます。それらが誤って気道に入ると窒息してしまい、たいへん危険です。
また、ボタン電池や小さな磁石は特に危険だと言われており、飲み込むと消化器官に穴が開いてしまうこともあります。
この時期は家の掃除をとくに念入りにする必要があります。小さなものが落ちていないかは常にチェックしましょう。
直径32mmは子供の口を通過する大きさの目安だと言われています。
母子手帳に記載されている『チャイルド・マウス』を参考にしましょう。
窒息
寝返りに成功してうつぶせになった赤ちゃん。呼吸のためには、その姿勢のまま首を持ち上げる必要があるのですが、最初のころはまだ力が足りないため、うまく顔を上げ続けることができません。
首がおりてきてしまったときに布団に埋もれてしまうと、窒息する危険性があります。顔が埋もれない程度の固さのある布団を使ってあげましょう。
また日中遊んでいるときも、親の見ていないあいだに寝返りをする可能性がありますので、赤ちゃんのまわりにふわふわと埋もれやすいクッションなどを置くのは避けましょう。
転落
寝返りを始めた赤ちゃんに多い事故は、転落です。
寝返りをしそうな時期に気をつけていたことを引き続きやっていきましょう。
具体的には、ソファや大人用のベッドなどに寝させるのはやめて床に布団を敷いてあげる、階段の近くに寝させない、ベビーベットの場合はガードを閉める、などです。
首すわりも寝返りも遅い場合には小児科へ相談を
生後6ヶ月を過ぎても首がすわらず、かつ寝返りしないという場合など、発達の遅れが気になる場合には迷わずに小児科へ相談をしましょう。