トイレトレーニング(以下、トイトレ)をこれからどう始めたらいいか悩んだり、思うように進まず疲れたりしているママも多いのではないでしょうか?
私も娘のトイトレをサポートしていた当時、いつになったら終わるのだろうと焦ってイライラしたり、失敗した娘をキツく責めて自己嫌悪に陥ったりすることも多々ありました。
もしあの頃の自分と話せるなら、こう伝えたいです。 「焦らなくても大丈夫」 トイトレはいつか終わりが来ます。
そこで今回は、ママの気持ちが楽になるトイトレのマインドセット=トイトレとの向き合い方について3つ、筆者の失敗談や経験談を交えてご紹介します。なお、トイトレの実践的な方法については割愛します。
トイトレに対する視点を変えることで、ママの心理的負担が軽くなります。そうすることで気持ちに余裕が生まれ、トイトレを通じて子どもの成長をもっと喜ぶことができるようになります。
トイトレを進める上で、ママが焦らない為に事前に知っておくべきポイントを3つ紹介します。
個人差はあるものの、トイトレが完全に終了するまでの道のりは長く、※通常3〜6ヵ月かかると言われており、途中で失敗することも珍しくありません。
また、日中過ごす時のオムツはすぐに取れたとしても、就寝時や外出時もオムツなしで安心して過ごせるようになるまでには時間を要します。
トイトレを終わらせる為には、子どもの体と心の準備が必要なのです。
(※【トイレトレーニング-23.小児の健康上の問題 /MSDマニュアル家庭版】より)
いくらトイトレを頑張っても、体の機能が整っていないと排尿のコントロールができません。例えば、オシッコをしたいと自覚したり、寝ている間に膀胱にオシッコを貯めたりすることは、体の発達が関係してきます。
心の準備については、親の積極的な声掛け等によって、子どもにやる気が生まれることもあるでしょう。一方で、体の準備については、それが同様に当てはまるわけではありません。
トイトレは、完了してもまた失敗が多くなる「逆戻り」もあるようです。筆者は当時、その知識を持ち合わせていなかった為、途中スランプに陥った娘に対して、 「今までできていたのに、どうしてできないの!」と、現実を受け入れられず、焦りと共にイライラが募ってしまいました。
しかし、失敗を責めることは子どもにとってプレッシャーとなり、せっかく積み上げてきたトレーニングを嫌がってしまいます。
トイトレは一進一退と考え、長い目で見守ることが一番の近道です。
例:トイトレにかかった期間・我が家のケース
筆者の娘の場合、完全にオムツが外れるまでおよそ1年半かかりました。
●7月にトイトレ開始(2才半) ↓ ●開始1週間後:日中のオムツ外れに成功 ↓ ●3ヶ月後: 急にできなくなる時期が1ヶ月ほど続く ↓ ●1年後:トイレで排便ができるようになる。(娘の場合、それまでトイレで大便ができませんでした。) ↓ ●1年半後(4才):夜間の就寝時のオムツが外れる。完全にオムツを卒業する。
スタートは意外にも順調で1週間で完了するかも!?と淡い期待を抱いたのも束の間。トイトレには失敗が付きものだということを、後に痛感させられました。
トイトレを行なう時期が、2〜3才前後のイヤイヤ期と重なる家庭も多いのではないでしょうか?一筋縄ではいかないイヤイヤ期に加え、トイトレが進まないと、ママのイライラも増してしまいますよね。
例えば、
●遊びに夢中の時や何かに集中している時は、トイレに行くことを忘れがち。
●思い通りに行かず癇癪を起こしたり感情的になっているような場面では、トイレに行くことを拒否する。
イヤイヤ期もトイトレもそれぞれ、ママには精神的負担が掛かります。このことを踏まえ、ママはあまり頑張り過ぎずに過ごすことが大切です。イライラするくらいならオムツで過ごそう!と開き直ってもいいんです。
日中の排尿コントロールが安定してきた頃、オムツなしで公園へ出かけた時のことです。
「もう少ししたら帰るよ。」「そろそろ帰ろうか?」 しかし、まだ遊びたい気持ちが優先して、聞いてくれるはずがありません。
筆者は予定通り進まずイライラ、娘は公園で泣きわめいて服も靴もお漏らしでびしょ濡れ。やり場のない怒りがMAXとなり、途方に暮れてしまったことがあります。
筆者のようにならないためにも、イヤイヤ期のトイトレを乗り切るには、気持ちにも予定にも余裕を持つことが大切ですね。
ママだって時にはトイトレで感情的に怒ってしまうこともあります。しかし、少し時間が経つと、 「何故あんなに怒ってしまったのだろう…」
後で罪悪感が残ってしまいますよね。
怒ってしまうのは、それだけ子どものことを思っていて、ママがトイトレを頑張っているから。あまり自分を責めず、感情を受け止めてあげてください。ママだって人間ですもの。
我が家では、トイトレ時に怒っても自分を責めないケースを決めました。 ※あくまで我が家のルールです。
【開き直っているとき!】 トイレに行くタイミングはわかっている、又は声掛けされたのに、TVや遊びに夢中でわざと漏らす場合。
「漏らしても拭いたらええやん」 「ママが掃除してくれるやん」
このように反省していない時はママも怒る!(笑)今考えると、2才児の口ごたえにもアッパレですが、当時はそれに感心する心の余裕がありませんでした。
トイトレで怒る時は、子どものプライドを傷つけない為に、気を付けていたことがあります。
●漏らしたことは仕方がないとして、反省していないことに対して怒る。 ●目を見て、低い声で短く端的に伝える。 ●真剣な態度を示す。 ●スキンシップや言葉で、怒っても変わらず愛していることを伝える。
トイトレは、幼児期の育児において最も大変なプロセスの一つですが、必ず終わりが来ます。そして、トイトレはママのためではなく、他ならぬ子どものため。ママは急がなくてもいいんです。
焦ったりイライラしそうになった時は、トイトレのマインドセットを振り返ってみてください。トイトレは、失敗も、成功も、スランプも、想定内とし、ありのままを受け止める心構えがあれば、トイトレの試練は乗り越えられます。
子どもの心と体の成長に寄り添い、ママが楽な気持ちでトイトレを進めていけたらいいですね。
リトル・ママ認定ライター YUKA
参照サイト
【小児の排尿機能発達・尿失禁症/日本小児泌尿器科学会】
「離乳食をなかなか食べない…」離乳食に悩むママに先輩ママのアドバイスをお届け
産後うつはママだけじゃない?パパのメンタルクライシス
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