「子どもが箸を正しく持てない」「どう教えたらいいかわからない」。東京・港区で箸の持ち方教室(個別指導)を行う中原麻衣子さんのもとには、そんなママたちの悩みが多く届くそうです。「最近は2才頃からお箸の練習を始めるという家庭も多いようですが、お子さまが上手にお箸を持てないのは、始める時期が早いことが原因かもしれません」。正しい知識を中原さんにお伺いしました。
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矯正箸の登場により、お箸の低年齢化が進んでいますが、私が最適だと思っているのは4才からです。成長が早い子でも3才半頃からがおすすめ。2才頃から興味を持ち始める場合もありますが、まだ手も小さいですし、言われたように手を動かすのは難しい年齢です。利き手が定まるのも4才頃と言われています。
もちろん本人がやりたいと言えばやらせてみても大丈夫。でも、周りの子ができるようになったからといって、焦ってやらせる必要はありません。むしろ3才まではスプーン・フォークを正しく持って食べることにしっかり慣れてほしいです。
お箸の長さで最適なのは、親指と人差し指を広げた長さの1.5倍です。これは足のサイズとほぼ一緒。“2才の時に買ったお箸を年長になっても使っている”といったケースがありますが、あまり好ましくありません。家にあるお箸の長さを一度確認してみてください。
例えば靴も、大きすぎても小さすぎても、速く走れないですよね?それと一緒で、お箸にも正しく持ちやすい長さがあります。お箸は5ミリ刻みで売っているので、靴を買い替えるのと同じタイミングで新調してあげてください。
また、プラスチック箸はすべりやすいので、正しく持てるようになるまでは木のお箸がおすすめです。
子どもがお箸に興味を持ったけれど、上手に持てない時、つい使ってしまうのが矯正箸です。 実は私も第1子の時に使用していましたが、矯正箸に慣れてしまって、普通のお箸に移行するときに苦労しました。子どもの食べる意欲につながることもあるので、否定はしませんが、トレーニング目的としてはあまりおすすめできません。
最適な長さの箸が用意できたら、正しい持ち方を確認していきましょう。
(台所文化伝承家/食育・受験フードアドバイザー)
「身体は食べたもので作られる」を信条に2012年より事業を開始。お箸教室の他に、子ども向け料理教室や、家庭に訪問し子どもと夕食を作る「食の家庭教師」、熊本県での棚田保全活動「つながるシェア田」など、食育に関する幅広い活動を行う。
https://tsunagaru.kitchen
(取材・文/リトル・ママ編集部)
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