楽しい食事の壁となる子どもの「好き嫌い」。ママ達はどう考えたらいいのか、保育園などを運営する株式会社グローバルキッズの本部給食サポートグループの保育士、栄養士の先生方に話を伺いました。
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「好き嫌いせず、残さず食べなさい」と教えられて育ち、自分の子どもにも同じように教えるママは少なくないはず。でも今は考え方が少し変わってきているようです。
保育士の畑中朋子さんは「今は好き嫌いしないで食べることよりも“食を楽しむこと”が重視されています」と話します。嫌いなものも食べないと『栄養が偏ったり、食べられないままになるのでは』と思うママもいますが、ちょっと視点を変えると良いそうです。
「食べない分の栄養素は別のものから摂るというのが、近年主流の考え方です。嫌いなものを無理に食べさせられるのは、子どもにとって苦痛なこと。だから無理強いする必要はありません。それに今は苦手でも、成長していく中で好みや興味が変わったり、何かのきっかけで食べられるようになったりすることもあります」(畑中さん)。
「たとえ食べなくても、苦手なものを食卓に登場させることは大切」と話すのは栄養士の吉田貴子さん。「目の前に出てこなければ、食べるチャンスもなくなってしまいます。そして、苦手なものにこそ、小さなひと工夫が大切」なんだそう。
「例えばにんじんが苦手だったら、型抜きを使って星型にしてみる。見た目を変えてみるだけでも、子どもは大喜びしてくれますよ」(吉田さん)。
また、小盛にするだけでも子どもの反応は違うようです。
「多く盛られていると、それだけで食べづらいという子は少なくありません。食べやすそうな量にして『食べられた!』という自信を得られることは、成功体験にもなります」(吉田さん)。
そのほか、野菜を育てたり、お料理を一緒に作ったりして、食卓に上がるまでの過程を知ることも、子どもの楽しみを引きだします。「自分で作った」という気持ちは、苦手なものに興味を抱くきっかけになります。
ごはんをなかなか食べなくても、嫌いなものがあっても、子どもの食へのまなざしをゆっくり見守ってあげたいものです。
可愛いピックや先を折った爪楊枝を使って、切ったウインナーや野菜を刺してもらいます。「パパとママの分も作ってね」とお願いするだけで子どもは大ハリキリ。
「ありがとう、おいしいね」とママに声をかけてもらったら大喜び!楽しい食事につながります。
食器を並べてもらうなど、小さなお手伝いを頼んでみるのも◎。
◆取材協力/株式会社グローバルキッズ
本部給食サポートグループの保育士・畑中朋子さんと栄養士・吉田貴子さん
(取材・文/リトル・ママ編集部 料理写真提供/株式会社グローバルキッズ)
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