『かいじゅうたちのいるところ』『パディントン』など、映画になった海外の絵本はたくさんありますが、日本にも絵本を原作に魅力的な映像作品になったものがあります。今回はそんな中からいくつかご紹介。絵本と映画を合わせて観賞すれば、親子の話題もグッと広がりますよ。
絵本でも伝わる緊迫のプロレスシーンも見どころ
2018年に人気プロレスラー棚橋弘至さんの主演で実写映画化された『パパはわるものチャンピオン』。原作にしているのは『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』の2作です。
ある日、大好きなお父さんの職業が悪役レスラー<ゴキブリマスク>だと知った男の子はショックを受け、泣きながらお父さんを責めます。そんな息子にお父さんは「わるものがいないと、せいぎのみかたがかつやくできないだろう?」と優しく語りかけます。男の子は複雑な感情を抱きながらも、ゴキブリマスクの一番のファンになっていくのです。親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ちに、大人は中盤から涙腺を刺激されっぱなし。また子どもは緊迫感のあるプロレスシーンにハラハラドキドキできると思います。
『パパはわるものチャンピオン』監督・脚本:藤村享平出演:棚橋弘至、木村佳乃、寺田心、仲里依紗 ほか■発売元:アミューズソフト/テレビ朝日■販売元:アミューズソフト■DVD通常版3,704円(税抜き)
■Blu-ray/DVDコンボ 豪華版6,800円
『パパのしごとはわるものです』
作/板橋雅弘 絵/吉田尚令
岩崎書店 1,300円+税
『パパはわるものチャンピオン』
パパのしごとはわるものです (えほんのぼうけん) [ 板橋雅弘 ]
価格:1,430円(2020/12/24 12:30時点)感想(6件)
パパはわるものチャンピオン (えほんのぼうけん) [ 板橋雅弘 ]
価格:1,430円(2020/12/24 12:29時点)感想(1件)
泣けるエピソード多数!「ティラノ」シリーズ
宮西達也さんのティラノサウルスシリーズも、2010年に『おまえうまそうだな』、2015年に『あなたをずっとあいしてる』のタイトルで2度のアニメ映画化となっています。 肉食恐竜のティラノサウルスが、親を亡くした草食恐竜アンキロサウルスの子どもを食べようとするも、懐かれてしまい、育てることに。ティラノサウルスは、アンキロサウルスの子どもに生き延びる術を教え込みます。しかし肉食恐竜と草食恐竜の二人には別れの時がやってきて…。
映画はそれぞれいくつかの原作を織り交ぜたストーリーとなっていますが、親子の絆や友情など、さまざまな愛情を描いた各エピソードは感涙必至。いろんな種類の恐竜が登場するので、恐竜好きの子にもたまらないのでは。
『おまえうまそうだな』作・絵/宮西達也ポプラ社 1,200円+税
おまえうまそうだな (絵本の時間) [ 宮西達也 ]
価格:1,320円(2020/12/24 12:31時点)感想(358件)
迷子の飼い猫がノラの世界へ…
最後に紹介する『ルドルフとイッパイアッテナ』は、迷子の飼い猫ルドルフが野良猫のイッパイアッテナに出会い野良生活のイロハを教えてもらいながら成長していくお話。日本製作の3DCGアニメーションとして2016年に公開され、猫の毛1本1本まで丁寧に描かれた映像は原作ファンを驚かせました。
原作は斉藤洋さんの児童文学ですが、小さな子もわかりやすいストーリーは親子で観賞するのにぴったり。映画版を2~4才向けに構成した絵本もありますので、こちらは映画を鑑賞した後に絵本を読んでみるといいかもしれません。
『ゴールド絵本 ルドルフとイッパイアッテナ』
原作/斉藤洋 文・構成/斎藤妙子
講談社 460円+税
※現在絶版となっています。
(文/リトル・ママ編集部)
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